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『ネットの炎上力』無料公開 第2弾は「J-CASTニュースの誕生」

   2006年7月26日に「J-CASTニュース」が創刊されて丸4年。これを記念して、J-CASTニュース発行人の蜷川真夫の著書『ネットの炎上力』(文春新書)の読みどころを、期間限定で無料公開している。

10年8月31日までPDFデータを公開中

ネットニュースの内幕を明かす『ネットの炎上力』(文春新書)
ネットニュースの内幕を明かす『ネットの炎上力』(文春新書)

   J-CASTニュース発行人の蜷川真夫が、ニュースサイトの立ち上げと成長の過程で目にしたことがらを、メディアの将来展望と絡めて記した『ネットの炎上力』(文春新書)。本書の読みどころ無料公開は、10年5月(第5章)に続き2回目だ。

   今回公開するのは、第1章「J-CASTニュースの誕生」の31頁分。全体目次と「まえがき」を含めたPDFファイルを、8月末までの1か月間無料でダウンロードできる。本章では、インターネットが既存メディアに与えた影響と、「J-CASTニュース」の事業モデルやコンテンツの特徴について解説している。

――特色は、インターネット内の情報に目を向けたことである。既存メディアが軽視しているインターネット世界の情報から、ネット読者が読んで面白そうなものを探し出す。これを本格的にやることにした。
   珍しい話題や身近な情報が配信されることによりアクセスは急増したが、反発も強かった。そんなものはニュースじゃない、巨大掲示板、2ちゃんねるをネタモトにするとは頭がおかしいと言わんばかりの罵声を浴びた。(本書34頁より)――

《蜷川真夫著『ネットの炎上力』第1章PDFダウンロード》
*クリックすると、PDFファイルが表示されます。

『ネットの炎上力』 目次
1.J-CASTニュースの誕生 ※PDFデータ公開中
インターネットメディアの影響/新聞とインターネット/テレビとインターネット/ホリエモンと三木谷氏/ブロードバンド化の流れ/J-CASTニュースのスタート/インターネット広告の仕組み/連動型広告/J-CASTニュースのコンテンツ/技術特許の機能/プッシュ型とプル型
2.毎日新聞「変態記事事件」の衝撃
武豊騎手のコメント誤報事件/「小さな世論」の形成過程/記事の賞味期限/投稿先によるコメントの違い/情報リーダー/佳子様のプライベート写真/毎日新聞「変態記事」事件/草の根の広がり方/ネットを基盤とした「世論」
3.ヤフーvs.グーグル 日本決戦
「ヤフーニュース」のビジネスモデル/「グーグルニュース」の編集方針/それぞれの差異/男の子牧場と変態記事/ネット世論
4.1000万クリックでビジネス成立
J-CASTニュースの経営/SEO対策/増殖の経緯/「くまぇり」と「きっこ」/何かのニュース
5.「炎上メディア」の汚名と名誉
1.5次情報のコンセプト/炎上メディア/読者急増の仕組み/リア・ディゾンの局部?/サイトからサイト、ブログからブログへ/デジタルコンテンツ/オナニーマラソン/匿名性/ミドルメディアの役割/ミニコミとブログ
6.市民記者「オーマイニュース」の失敗
オリジナルコンテンツ/ネット右翼/市民記者
7.政権交代とネットニュース
記者会見のオープン化/自民党の会見/記者クラブの存在/新聞記者時代/雑誌編集者時代/ネットの世界へ
8.ネットvs.新聞 最終戦争
新聞とテレビの現在/百貨店と専門店街/読者との距離/新聞の未来/米国の現状/新しいメディアのモデル/ネットメディアの未来