2024年 4月 16日 (火)

スマホ飛躍 今年買わなきゃ乗り遅れる?

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   あけましておめでとうございます。いつもお読みいただいて、本当にありがとうございます。本年もよろしくお付き合いのほどお願いいたします。

   さて、ケータイをめぐる話題のなかでも、昨年もっとも印象深かったことのひとつが、各キャリアにスマートフォンが出揃ったこと。まさに「スマホ元年、いよいよスタート」といった趣きでした。

>>ケータイとほほ観察記・記事一覧

いじればいじるほど分からなくなった

スマホ、ガラケー、タブレット…
スマホ、ガラケー、タブレット…

   友人のITエンジニアA氏は、感慨深げにその驚きを教えてくれました。

「年が明けて何といっても驚いたのは、親しい友人、知人から仕事の関係者まで、みんなスマートフォンに買い替えていたことだね。もちろん、持ってた人は多かったんだけど、持ってなかった連中が一斉に買い替えたんだよ」

   なんだかんだ言っても、基本的に忙しいIT・ネット業界。年末の休みの間に、ここぞとばかりガラケーからスマホに「チェンジ」したようなのです。

「良い評判を聞いたり、周囲の人が使っているのを見ていいなって思ってた人たちが、いいタイミングだから、ゆっくり選べるからって、替えたみたいなんだよね」

   以前、筆者はスマホへの乗りかえに踏ん切りがつかない、と告白しました。しかし、年末になって「仕事柄もあるし、やっぱりスマホ持ってないってのもどーよ?」と思い直し、ショップへ日参してカタログを集めたり、友人のスマホをいじらせてもらったりしていました。

   ところが、いじればいじるほど、触れば触るほど、「スマホを持ったとして、それで自分は何をするんだ?」との疑問が強くなり、つまるところ、踏ん切りがつかないのでした。

ユーザー曰く「ROMや軽コメにはピッタリ」

   そこで、あらためてA氏にスマホを持つメリットや利便性を訊いてみました。

「ケータイをPC的に使いこなしたい人には、使い心地が良いと思う。たとえば、テキスト入力はガラケーと比較にならないぐらい使い勝手がいいじゃない。
ガラケーよりリッチな使い方ができるし、ノートPCより軽くて持ち運びも良いし、いちいち開いたり立ち上げなくても、思い立った時にすぐ使えるし。
グルメサイトで店の情報をを見るとか、共同購入サイトやオークションを閲覧するとか、ちょっとした調べものをするにも、ガラケーよりも断然使いやすいしね」

   とりわけ、SNSやツイッターをやる人には、メリットが大きいのでは、とA氏。

「いわゆるROM(読むだけで書き込まないリード・オンリー・メンバー)ユーザーや、軽コメ(短い、軽いコメントだけ残したい)ユーザーにとっては、最適なマシンって言ってもいいんじゃないかな。ツイッターなんて、まさにピッタリ!」

   要するに通話ではなく、メールを含めた「ネット経由の情報通信」に使うユーザーにとって、使い勝手や使い心地が良いということですね。それは納得がいきます。

根強く残る「ガラケーで済むかも」という懸念

「あとは、アプリを使いたい人、なかでもちょっとゲームをしたい人にはいいと思うよ。ゲーム機向けのゲームを買えば、5000円ぐらいかかってしまうところを、スマホ向けのゲームなら100円から300円ぐらいで結構面白いものがプレイできるんだ。しかも、いちいち部屋へ帰らなくても、ちょっとした空き時間でも遊べるからね」

   なるほど、だいたい理解できました。スマホは、「いつでも、どこでも、エンターテイメント窓口」なんですね。でも悪く言えば、ちょっと暇つぶしツール。あるいは、中毒者のネットへの常時接続ツール。

「まあ、現状ではそう言えなくもないけどね(笑)。ただ、スマホのポテンシャルが開発されていくのは、まだまだこれから。どんどん、面白い使い方やスマホ向けアプリ、コンテンツが登場してくるんじゃないかな。
スマホを使いこなしていない人は、ある日突然、それこそガラパゴスに取り残されてしまったような状況になるかもしれないよ(笑)」

   うーん、悩ましい。ガラパゴス島に取り残されてしまうのは、仕事柄から言っても、とてもヤバいです。

   いっそ、ガラケーとタブレットコンピュータのセットでいくか。でも、重複する機能も多いし、できれば1個で済ませたいし。ゲームはほぼやらないけど、通話とメールとは欠かせない、となるとガラケーでも用は足りるし…。

   まだまだ、ひょっとすると今年一年、迷いが続きそうな予感もします。

井上トシユキ


>>ケータイとほほ観察記・記事一覧

井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
姉妹サイト

注目情報

PR
コラムざんまい
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中