2019年 12月 15日 (日)

ゴーンもタレブも「レバノン人」 なぜすごい人物が出るのか

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決定的な違い「頼りになるのは自分だけ」

   ゴーンは、父親がレバノン人で、母親はフランス人。8歳のときにブラジルからレバノンに移り、フランスで高等教育を受けた。現在はヨーロッパ最大の自動車会社ルノーと日産自動車でトップを務める。

   こういう境遇に生まれた彼は、自分のアイデンティティについて常に悩み葛藤してきたことだろう。

   日本のような世界トップクラスの経済力と一億人を超える人口を有する国に比べれば、レバノンなどは(失礼ながら)「吹けば飛ぶような存在」である。

   だからこの3人が「レバノン国を頼る」などと考えたことは、つゆほどにもないだろう。結局、頼りになるのは自分だけなのだ。

   ひるがえって、日本人はどうか。「親方日の丸」で甘い汁を吸うことばかりに汲々となっていたりはしないだろうか。団体ではいばるくせに、一対一では外国人にからきし弱い、というような輩はいないだろうか。

   ヘーゲルは、生命を危険にさらす勇気を持続したものを「主人」、生命の危機に恐怖して闘争から降りたものを「奴隷」と呼んだ。

   今の日本には、あまりにも多くの「奴隷」がいるように思えてならない。願わくば、エリートと呼ばれる官僚や大企業の幹部くらいは「主人」であり続けてもらいたいものだ。

   「主人」なしに「奴隷」は存在できないのだから。

小田切 尚登

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小田切尚登
経済アナリスト。明治大学グローバル研究大学院兼任講師。バンク・オブ・アメリカ、BNPパリバ等の外資系金融機関で株式アナリスト、投資銀行部門などを歴任した。近著に『欧米沈没』(マイナビ新書)
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