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「フェイスブックで実名出したくない」 ビジネスパーソンの7割

   ビジネスパーソンを対象とした調査によると、「フェイスブック」などのソーシャルメディアに実名や連絡先などの個人情報を掲載することに「抵抗がある」と答えた人が7割を超えたという。

   理由は、「個人情報を悪用されそう」が9割超(複数回答)でトップ、次いで「知り合いに見られたくない」が半数、「自由な発言ができない(失言が心配、恥ずかしい等)」が3割だった。

実名登録者「異業種交流会のノリで使っている」

実名出しても「顔写真イヤ」という人もいる
実名出しても「顔写真イヤ」という人もいる

   産業能率大学が20代から50代のビジネスパーソンを対象に、インターネット調査会社を通じて実施。ソーシャルメディアに登録している人は、20代では3人に2人にのぼったが、30代では半数、40代と50代では4人に1人程度にとどまった。

   登録しているサービスは、ミクシィと答えた回答者が3割、ツイッターとブログが2割。「ビジネスに利用できる」と一時脚光を浴びたフェイスブックは7.4%と1割に満たず、50代ではゼロだった。

   ソーシャルメディアへの掲載に抵抗がある個人情報は、「自分の顔写真」が97%(複数回答)でトップ。「自分の本名(実名)」「勤務先の名称」も9割を超えた。実名登録を推奨するフェイスブックの登録者が少ない理由になっていると推測される。

   フェイスブックを実名で利用する30代男性に話を聞いたところ、「社会人としての利用」を心がければ、個人情報を掲載するメリットは大きいという。

「フェイスブックは完全にビジネス用途。他社の人たちとの異業種交流会のノリで使っています。実名・顔写真・勤務先公開は、相手に信頼してもらう上で不可欠。あわよくばヘッドハンティングされたりして、なんて考えています(笑)」

   趣味などのプライベート情報は「“友達”からどう見られるか」を意識して、掲載の範囲を決めている。他人は見られないとされるメッセージやチャットでも、「情報が漏れて取り返しがつかない内容は書き込まない」というルールを守っているという。