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「キャバクラ勤め」の過去 履歴書に書かなきゃダメかな?

   ネット上には、就活時の「エントリーシートの書き方」に関する疑問、質問がよく見られます。中には「志望動機の添削」といった依頼もありますが、そこは自分自身でしか考えられないと思うのですが…。

   Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。質問者の1991sakiさんは20歳のフリーター。高校入学以来、いろいろなアルバイトをしてきましたが、ついに就職したいと思える会社を見つけ、履歴書を作成することにしました。

働きたいお店は「女の子らしい服の販売」

   その衣料販売のお店は、いま売れっ子の清純派女優がCMに出演する女の子らしく明るいイメージ。しかし今まで働いてきた仕事は、ファストフード店や歯科医院、スーパーのレジ打ち、引っ越しセンターの梱包まではいいとして、

「平成21年4月 キャバクラ(接客)1年1ヶ月」
「平成22年5月 ガールズバー(接客)3ヶ月」

といった水商売も含まれています。そこで、アルバイト歴をすべて正直に書くべきなのか、期間の短いものやお店のイメージに合わないものは省いた方がいいのか、悩んでいます。

「たくさんのアルバイト歴を書くのは『この子は雇っても続かないだろう』という印象を与えるのでしょうか? そのような印象を与えるくらいなら職歴は空白にして、家事手伝いをしていたことにすべきでしょうか?」

   確かに、「キャバクラ(接客)」と書かれた履歴書を見たら、採用担当者は驚くかもしれません。しかし、文章も全体的にきちんとしていますし、根っからのウソつきなら、こんなことで迷うことはないでしょう。

   回答者からも「就職活動がんばって」と温かい声が寄せられていますが、「世間」の見方は別。yosifuji20さんは、職歴のイメージについて、

「通常の会社では、水商売関係は警戒しますね。地味な普通の会社員としてもつかという不安を感じるからです」

と指摘します。

   質問者さんも、面接の前に本社による書類選考があるので「履歴書だけで落とされない」内容に仕上げたい、と考えているそうです。

「主要なものだけを書けばいい」

   qazwsx21さんは、キャバクラ勤めという表現ではなく、「○○商事」や「○○興産」などの経営会社の名前を書くべきと言います。しかし結局は「ここで何をしていたんですか」と尋ねられる可能性が高いでしょう。

   dokidoki777さんは、水商売の期間を、「引越しセンターにてバイトしていた期間に組み込んで下さい」と助言していますが、これではウソになってしまうので、「主要なものだけを書けばいい」という人も。いずれにせよ、

「アルバイトですから、全部を書くこともない」

という意見が主流です。学歴を詐称したり国家資格があるとウソをついたり、働いたこともない会社での経験を騙るわけでもないですからね。yosifuji20さんは、

「とにかく面接に参加できれば、後はあなたの性格の勝負ですよね。それは自信があるようですから、きっとうまくいくと思いますよ」

と励ましています。重要なのは、「その会社に貢献できるような働きができるかどうか」。多種多様なアルバイト経験の厚みが、新しい仕事に活かせるかもしれません。