2019年 12月 8日 (日)

なぜ日本に「移民受け入れ」が避けられないのか

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それとも貧しくなることを受け入れるのか

   才能のある移民を受け入れることによる効用は、さらに大きい。

   アメリカではインド系は全人口の1%未満だが、医師、大学教授などの割合は非常に高い。シリコンバレーのエンジニアの約半数はインド人である。アップルやグーグルの成功の影にインド人あり。彼らがアメリカの科学技術や産業の発展にもたらした貢献は非常に大きい。

   アメリカの一流大学にはインド系以外にも中国系、韓国系などの優秀な頭脳が集まって、世界一のレベルが堅持されている。もともとの主流派だった白人男性が肩身の狭い思いをするくらいの状況だ(つまりアメリカの白人の若者も競争社会で苦労している、ということだ)。

   日本では東大が9月入学への移行を検討しているらしいが、日本の大学が国際的になることで、外国人の優秀な頭脳を日本に呼び寄せることにつながればよいと思う。

   日本人は今まで言葉その他の壁で守られてきた。その壁を取り払うことで、日本の若者の真価を世界に見せる時がくるだろう。その時になって、

「今までぬくぬくと恵まれた環境にいたことがよくわかりました」

などと、吠えづらかかないように(笑)。

   話が横道にそれてしまった。結局、日本としては、移民を受け入れるか、それともそれを拒否して高齢化で貧しくなっていくか、のどちらかしかないと思う。

   「移民受け入れは拒否するが、その代わり税金も保険料もたくさん払います」というのも一つの選択肢かもしれない。しかし、そうこうしているうちに、日本経済が衰退の一途をたどっていくことは確かだろう。

「移民受け入れ」、どう思う?
積極的に賛成
やむを得ないかも
あまり受け入れたくない
断固反対だ
よく分からない
小田切尚登
経済アナリスト。明治大学グローバル研究大学院兼任講師。バンク・オブ・アメリカ、BNPパリバ等の外資系金融機関で株式アナリスト、投資銀行部門などを歴任した。近著に『欧米沈没』(マイナビ新書)
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