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元同僚が内定辞退した会社から「採用通知」が来た

   Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。質問者のnecomarunecoさんは14年間勤めた会社を退職し、今は転職活動に精を出しています。退職理由は前職の業績不振で、早期希望退職に応じました。

   しかし、業界での夢が捨てきれず、同業他社へ1次面接に行くと、見覚えのある顔に出くわしました。前職に勤めているAさんです。質問者と同期入社だった彼も同じ考えで応募したということで、2人とも無事に関門を通過しました。

妻が大反対「そんなの知って入社するの?」

「そんな会社に入っても、絶対続かないよ!」
「そんな会社に入っても、絶対続かないよ!」

   最終面接の日。質問者さんは過去に2回転職している点を、役員にかなり突っ込まれました。「これは落ちたな…」と思ってAさんに聞くと、それなりに問題なく終わったという答えが返ってきました。

   Aさんの携帯電話にはその日のうちに「内定」の連絡が入りましたが、自分には連絡がないままです。しかしAさんは「前職と同じ業界に不安を感じた」との理由で、翌日になって内定辞退の連絡を入れてしまいました。

   その数時間後、今度は質問者さんの電話が鳴り、会社から「内定」の連絡が入りました。「自分はキープ(補欠)だったのか」。ショックを感じて奥さんに話をすると、入社に猛反対されてしまいました。

「そんなの知って入社するの? 絶対続かないよ!」

   しかし第一志望であり、転職の条件に当てはまる会社を簡単に辞退したくありません。「同じような経験をされた方いらっしゃいましたら、お話をお聞かせください」

   まあ、こんな珍しい経験をした人は、ネット上でも見つけることは難しいでしょう。それに、採用予定人数は1人だったとは限らないので、単に連絡の順番の話であって、必ずしも「おこぼれ」とは限りません。回答者からも、そんな理由で辞退する必要はないという意見が相次ぎました。

「自分なら『同僚が辞退してくれてラッキー』と思いますけどね(笑)」
「ラッキー以外の何物でもない。プライドで飯は食えないよ。入社して結果で示してやる。いい買物だと会社に思わせれば自分の勝ち」

「面接でその人のすべてが測れるものではない」

   回答者の中に、少し似た経験をした人がいました。doolittle5656さんは、自分より仕事ができないと思っていた同僚の方が賞与が多かったとき、「こんな見る目のない会社辞めてやる」と数日間は荒れまくったそうです。

   しかし仕事が忙しくなって、いつのまにか忘れてしまいました。一時の感情に振り回されると、取り返しのつかないことになります。短気は損気ですね。もしどうしても気になるのなら、Aさんになぜ辞退したのかじっくり話を聞いてもいいのではと助言します。

「もし会社に問題を感じたならば、それがどんなものかを聞いておいて損はないでしょう。それで『そうか、なるほどこの会社は危ない』とあなたも思ったなら、あなたも辞退すればいいだけのこと」

   また、vsbsetbさんは、「たった数時間の面接でその人のすべてが測れるものではない」と質問者さんを慰めます。raiphaさんも同じように、面接の結果を重く受け取る必要はないといいます。

「面接評価は、他人の『ほんの数分のファーストインプレッション』に過ぎません。第一印象に過ぎず、あなたの真価が必ずしも評価されたわけではない。入社してから『あなたを雇用して良かった』と思わせたらいいだけです」

   さまざまな助言を受けて、質問者さんは「気持ちが楽になりました」「仕事で見返します。頑張れる理由がひとつ増えたと思い、気合を入れて頑張ります!」と、入社の意思を固めたようです。