2019年 12月 6日 (金)

「ワークライフバランスなんて無理!」 経営幹部は大反対

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   仕事と生活のバランス――。ワークライフバランスという言葉が聞かれて久しいが、それが何を意味しているのか、どの程度理解されているのだろうか。「仕事も生活の一部なのに、なぜ切り離すのだ」「経営上の必要性は本当にあるのか」という意見もある。

   ある会社では、セミナーを聞いて感化された社長が「ワークライフバランスを考えよう」と呼びかけたのにもかかわらず、幹部たちの反応が意外なほどよくないのでガッカリしたという話があった。

「そういうのは、大手がやればいいんですよ」

――中小製造業の社長をしています。先日、地元の商工会が主催する「ワークライフバランス」の専門家のセミナーを聞いてきました。

   仕事とプライベートのバランスをとった生活を送ることが、社会人にとって大切だという話を聞かされました。これまで家庭を顧みず、仕事ばかりしてきた身としては、とても耳が痛かったです。

   そこで会社に帰って役員会でセミナーの話を伝え、役員を含む幹部たちに「各部門でワークライフバランスのための施策を検討してほしい」と頼みました。

   しかし彼らは、浮かない顔をしています。どういうことかと尋ねると、「いまだって仕事がこなしきれずに苦労しているのに、そんな取組みをする余裕なんてあるんですか」という答えが返ってきました。

   自分としては、あの仕事一筋の社長が考えを変えたと、みんな喜ぶかと思っていたのに、反応が悪くて正直ガッカリしました。

「そういう社会貢献みたいなのは、大手がやればいいんですよ」

といった反応もあり、伝え方からいろいろ工夫しなければならないようです。社員には自分と同じような後悔をさせたくないと思いつつ、やり方がわからない状況です。

   そこで、お恥ずかしい話なのですが、こういう会社において「ワークライフバランス」の趣旨をどう伝えて、どういう取組みをしていけばいいものでしょうか――

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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