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面接官に「この会社はやめた方がいいよ」と言われたら

   Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。質問者のiamhappyさんは45歳の男性。アルバイトしか募集していない会社に、意を決して「社員になりたい」と応募したところ、エリア担当の課長から採用面接で「とりあえずアルバイトの立場から社員を目指す形でどうですか」と言われました。

   規模が大きく比較的安定した会社に入れることに喜びを感じたのも束の間、課長が席を外したすきに、同席していた面接官の店長がこういったそうです。

「若い人ばかりの会社だからキツイですよ。私は今52歳だけど上は望めないでしょうし、あなたには正直な事を言うと、この会社はおすすめしません」

「経験上、やめた方がいい」という助言も

どういう意味なのか、言われた方もとまどう
どういう意味なのか、言われた方もとまどう

   いちおう上場企業だし、退職率が飛びぬけて高いわけでもない。「ここなら大丈夫かな?」と思っていた質問者さんは、どう対応すればいいのか分からず、笑顔で「そ、そうですか」と返すしかありませんでした。

   他の会社から採用されるあてもないので、働く方向で考えていますが、警戒して店長の言うことに従った方がいいのかどうか…。

   この相談には、回答者からさまざまなコメントが出ました。pinoko2012さんは、自分の経験上、「こういう会社はやめた方がいい」という意見です。

「面接官は謙遜の意味ではなく、親切心で言っていると思います。本当に仕事きついと思いますよ。若い人ばかりで職場の雰囲気が悪いのか、仕事内容がキツいのかは働いてみないとわかりません。働いてみて、こんなはずじゃなかったと思う前に辞退すべきです」

   twilight-expさんは、店長の発言は質問者さんに配慮したものでなく、ホンネは別のところにあるという意見です。

「現場では若い人材が欲しいので、自ら辞退して欲しいということなんじゃないですか?」

45歳、「使いにくい」かもしれないが選択肢はない

   若いアルバイトなら黙々と従うところを、「こんなことをするために入ったんじゃない」と思われたら、確かに使いにくいです。相談内容に強い安定志向を見た197658さんも、「(質問者さんが)若い人にアゴで使われる事が無理だと分かったからでしょうね」という捉え方です。

   そこまで意地悪な見方をしなくても、質問者さんの「キャリア志向」と「仕事」や「職場」のミスマッチを店長が感じた可能性はあります。

   hkinntoki7さんは「自分ならトライします」という意見。アルバイトとして働きながらその会社の社員を目指す形は悪くないと、背中を押しています。

「アルバイトなら履歴書に書く必要はないし、再就職活動は継続できます」

   結局、履歴書を20通送って全滅中ということもあり、もう選択肢はありません。質問者さんはとりあえずこの会社で働いてみて、本当にダメな会社ならアルバイトのうちに見切りをつけることにしたようです。

   ところで、45歳といえば、バブル末期に社会人デビューした世代。いま就職活動をしているのは、それまでいた会社が傾いたからか、リストラに遭ったのか。フリーターとして世の中を渡ってきたものの、将来をふと考えて安定した職に就きたくなったのか――。余計なお世話ですが、ちょっと想像が膨らんでしまいました。