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不動産所有者が37.6%を占める 「賃貸住宅フェア」が出展者募集

   日本最大級の不動産オーナー向け展示会「賃貸住宅フェア」が、2013年5月から10月にかけて全国4都市で開催される。特徴は、来場者に不動産所有者、いわゆる大家さんが多いことだ。

   昨年の「賃貸住宅フェア2012 in東京」の来場者2万8000人あまりのうち、不動産所有者は37.6%。中には土地や不動産などの資産が10億円を超える人もおり、まさに富裕層。待ち受ける出展者もさまざまな工夫を凝らしているという。

物件は「子育て支援型」や「高齢者対応」など多様化

東京はビックサイトで7月30日から。不動産オーナー以外もビジネスチャンスをつかめるかも。
東京はビックサイトで7月30日から。不動産オーナー以外もビジネスチャンスをつかめるかも。

   全国賃貸住宅新聞が主催する「賃貸住宅フェア」には、不動産オーナー向けにさまざまな商品・サービスを提案する企業が毎年多数出展している。

   中心となる出展者は、アパートメーカーや建設会社、リフォームや設備メーカー、金融機関などさまざま。新築物件やリノベーション方法の紹介、不動産管理会社の集客力や業務効率をアップさせる支援システムなど、最新の製品・サービスが出展されている。

   震災後に「所有のリスク」が取り沙汰されたこともあり、賃貸物件のメリットが見直され、提供する側の製品、サービスも多様化している。以前は画一的・効率一本やりだった賃貸物件も、「子育て支援型」や「高齢者対応」「シングルマザー向け」など、細分化されたニーズに応えようとする物件が増えているという。

   不動産に対する意識の変化は、特に若者層で顕著だ。現状では地方を中心に依然として「持ち家志向」が高いが、業界では今後の「賃貸派」の増加を期待しているという。

「結婚、出産、転職などライフステージの変化に合わせ、生活する家や場所を変え、自由に住み替えできる賃貸の方がいいという人が増えています」(全国賃貸住宅新聞社・東島淳一郎さん)

   また、来場者に富裕層が多いことから、不動産には直接関係のない高級外車やブランド腕時計、外国旅行などの出展者もお目見え予定だ。入場は無料、カタログ展示コーナーに参加する場合なら、福岡(5月)・名古屋(9月)会場で3万円、東京(7月)・大阪(10月)会場で8万円(それぞれ税込)から可能だ。

   東京会場では、2013年7月31日に建築家の安藤忠雄氏による基調講演が予定されている。来場者としてだけでなく、ちょっと特徴のあるフェアの出展者としても検討してみてはいかがだろうか。