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「入社受験料」めぐる余波 「行政指導」がかえって「賛成」の追い風に?

   「ニコニコ動画」でおなじみのドワンゴが始めた、新卒入社試験で受験料を徴収する取り組みは、その後も波紋を広げている。厚生労働省による行政指導(助言)、ドワンゴによる見解表明(2014年3月3日)を経て、今も賛否の声があちこちで上がっている。

   「受験料」発表の当初から、「他の企業が同じように受験料制度を始めたら出費が痛い…」といった就活生当事者の反応がツイッターなどに寄せられていた。そうした懸念の声もあってか、厚労省が行政指導を行ったわけだが、ネットの反応を筆者が見るかぎり、指導後はむしろ、ドワンゴ応援派がどちらかというと勢いを増している印象を受ける。

「本気の人だけ受験する」仕組み作り

   ツイッターでは、「首都一極集中の現状を考えると、ドワンゴの試みの方が格差を是正してるんだよね」など、「本気の人にだけ受験してほしい」という会社側メッセージが浸透しつつあることをうかがわせるつぶやきを多く見かける。オンラインによるエントリーという「お手軽さ」から、企業によっては応募が膨大な量になるという問題点への理解も進んでいるようだ。

   もちろん、「応募のハードルを金にする必要はないだろうに。面倒な課題を同封させて郵送のみ受付、とでもすれば応募者減るでしょ」などと、ドワンゴの取り組みに否定的で、「行政指導」を支持する意見も見受けられる。

   3月24日には、サイト「WEDGE Infinity」で、ドワンゴの川上量生会長へのインタビュー記事(「受験料徴収」の真意)も配信されるなど、「受験料」問題には依然高い関心が寄せられており、議論はまだまだ続きそうだ。(NF)