2019年 11月 20日 (水)

「品性」なき経営者が会社をダメにする 「社員の1割が転職」の事態に

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   旧知の後輩Dくんから、3月31日をもって今の勤務先を辞め4月1日より新たな会社で再スタートを切る旨の挨拶メールが届きました。

   Dくんは40代前半。2回目の転職で3年前に入社した今の会社は、公共施設向け機械設計を本業とする社員50人ほどの中堅企業。大手ゼネコンやプラントメーカーの実質グループ企業的存在でもあり、待遇も大手並。社長は二代目ながら明確なビジョンを掲げ、技術知識は豊富でコミュニケーション能力に長け営業力もあり、Dくんが「この人について行こうと思っている」と、その人柄を絶賛していたのがちょうど2年ほど前のことでした。

社長宅と御子息宅の2棟に、会社の支出で立て替えた

会社のカネで自宅用に買ったんですか!?
会社のカネで自宅用に買ったんですか!?

   そんなことですから、私には今回のお知らせメールはちょっと意外なものでした。連絡をもらっていない間に何があったのでしょう。早速Dくんに電話を入れてみました。

「昨年あたりから、少々社長の身勝手な行動に疑問を感じることがありまして。オーナー企業である以上、ある程度は仕方ないと諦めモードでいたのですが、今年の成人の日にある作家が新成人に向けて書いた文章を読んで、私の中で眠っていた何かが目覚めたのです。この会社は僕が求めている会社ではない、この社長は僕がついていくべき人ではない、と気がつきました」

   Dくんは、この文章に出てきた「品性」という言葉に思わずハッとしたのだそうです。

   彼が昨年来気になっていた「社長の身勝手な行動」がみな、「品性」の欠如でくくられることが分かったというのです。それは…

・先代からの右腕である年上の常務や先代旧知のベテラン監査役を、正当な理由なく更迭した
・後任の役員は社内昇格させず、代わりは一族を名ばかり役員として起用した
・それに伴い、全役員、全株主とも同族で固めた
・それを機に、会社名義になっている社長宅を社長宅と御子息(名ばかり役員)宅の2棟に会社の支出で立て替えた
・時同じくして、通勤およびプライベート使用の社長車を高級外車に買い換えた
・社員の給与は成果主義で一律増額はないが、役員給与および配当は増額された模様
大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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