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会社に変な臭いの人がいます 本人が気づきにくい「スメハラ」の恐怖

   梅雨の時期は湿気でジメジメ、暑くなると汗ダラダラ。オフィスではクーラーが効いているだろうが、クールビズで温度を高めに設定している会社も多い。

   この季節、寒い時期には鳴りを潜めていた様々な「臭い」がじわじわと存在を主張しはじめる。

「汗」「タバコ」……そして「フェロモン」も!?

   「会社に変な臭いのする人がいる場合」、その臭いの原因として何が考えられるか、という質問が「yahoo知恵袋」に寄せられている(2014年4月24日)。回答には「汗」「タバコ」「お風呂はいってなさそうな臭い」などが投稿され、梅雨時によくある洗濯物の生乾きの臭いをあげる回答者もいた。さらに、職場にものすごい臭いのする女性がいたが「今思えばそれがフェロモン」だったという意見もあり、質問者は「相性が合わないと悪臭に感じられる」のかもしれないと補足している。罪深い臭いだ。

   会社に変な臭いのする人がいた場合に、状況によってはその臭いから逃れるのが難しいこともある。外回りの営業職や、オフィス内に席を定めない「フリーアドレス」を採用している会社であれば話は別だが、自分のデスクが決められていて、隣や前の席の人が「変な臭いのする人」だったら、しばらくそれに耐えなければならないだろう。デスクワークで一日中座りっぱなしだったらかなりしんどい。

「スメルハラスメント」略して「スメハラ」

   化粧品メーカーのマンダムが行った「職場の身だしなみとニオイに関する調査」(2014年5月)によると、職場の身だしなみでどうにかして欲しいことの1位は体臭(60.4%)。「ニオイが気になって仕事に集中できないことはありますか」との質問では、58.9%が「ある」と回答している。一方で、職場の身だしなみで他人に指摘しにくいことの1位も体臭という結果に。その理由としては「相手が傷つきそうだから」という回答があった。臭いの問題は深刻で、とてもデリケートなテーマのようだ。

   最近では「スメルハラスメント」、略して「スメハラ」という言葉も流通して、臭いは強い不快感を生むのだという認識が広がりつつある。オフィスで「スメハラ」の被害にあって、そこから逃れられない運命にある人は、言い出すこともできずに苦しんでいるのだろう。もし、隣の席の人が「スメハラ」の加害者だったら……この記事を読んでくれていることを祈ろう。(RH)