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「三丁目の夕日」の世界に、いきなり「21世紀」が来た 刺激的な街、プノンペンへ行ってみよう

   プノンペンのイオンモールには、日本の(電器や通信機器の)ノジマも入っており、最新型の3Dテレビなんかが綺麗にディスプレイされています。

   ここだけではなく、プノンペン市内にはサムソンやLGの店がたくさんあり、最新の家電が並んでいます。

思い出すのは「街頭テレビ」

   しかし、そんな先進国と同じような店がある反面、この写真の様な店もあります。

映画館のように…
映画館のように…

   このお店は、いわゆるカフェなのですが、日本ではあまり見かけない形で椅子が並んでますよね。実は、このカフェ、映画館のように、椅子に座ってみんなでテレビを見るカフェなのです。

   カンボジアでは、月給1万円以下の人が非常に多く、家にテレビがない人なんかもたくさんいます。そんな人たちはこうやって近所のオープンエアーのカフェにきて、みんなで並んでテレビをみるのです。

   これを見て思い出すのは「街頭テレビ」です。

   古き良き(幻想の)1950年代を描いた「三丁目の夕日」では、家にテレビが来ることがニュースになっていましたが、ほとんどの人は街頭テレビで力道山をみていました。

   椅子がある分「街頭」ではないのですが、2014年のプノンペンにもこの様なお店が普通にあるのです。

昭和と21世紀が混在する

   私は、プノンペンのイオンモールの衝撃について「三丁目の夕日の世界に、いきなり21世紀がやってきた」と言っているのですが、こういうことなんです。街頭テレビを見ている人がいる反面、キラキラのモールで3Dテレビを買って帰る人もいる。それが、2014年のプノンペンなのです。

   街には自動車のタクシーはまだ少なく、原チャリに荷台をつけたトゥクトゥクが主な交通手段です。でも、そのトゥクトゥクに乗っている女子高生は、スマホで写真を撮って、Facebookにアップしていたりするのです。

   この、昭和と21世紀が混在する街。実に面白い光景がゴロゴロしているので、ぜひ一度来てみてください!

   そんなプノンペンでのカレー屋作りの様子をお伝えする、サムライカレー報告会2014年8月版を8/2(土)に東京で開催します。ご興味がある方はぜひいらしてください。(森山たつを)