前回のパート6「好印象で相手の心を掴む」に続き、今回はジェイ・キャストのビジネス電子本『心を読んでビジネスに勝つ』のパート7「人の心を動かす戦略」の冒頭部分を紹介する。
競馬のプロは、あれこれ目移りはしない。極力、1頭の馬に絞り込み、そこにお金をつぎ込む。1点突破である。1点突破は、最高の攻撃力を持っている。あなたが相手に対して弱い立場であればあるほど、強者に立ち向かって勝つ見込みがあるのは、この1点突破しかない。
(第2節)総合力で勝負
実力が拮抗している場合、あるいは、いったんは負けても、長い目で勝負できる場合には、1点突破は危険な戦略となる。へたに1点突破した場合、立ち直れないほど負けてしまうこともあるのだ。そうした場合は、総合力で勝負をしたほうがよい。
映画館や電車など、隣り合わせの席で肘掛けが1つしかないとき、年齢や性別に関係なく先に来ていた人に独占される。交渉場面にしても同様。先に待っているほうが、心理的に相手を威圧する。後から来た人は、遅刻していなくてもなぜか「お待たせしてすみません」と腰を折ることになるのである。
(第4節)自信のないときは早く着く
時間より早く来て、勝負となる場所について詳しく観察することで、成功を勝ち取る。もし、異性との付き合いが苦手で、デートにも自信がなければ、早く着いてデートコースを下見することだ。知らない場所でプレゼンテーションをするときは、早い時間に来てその場の名所などを調べ、それを会話の皮切りにすればよい。
(第5節以下、パート7の続きは電子書籍で。次回はパート8)
<J-CAST BOOK電子ビジネス本『心を読んでビジネスに勝つ』2013年Kindle版から>