2024年 4月 18日 (木)

キリギリス社員を撲滅せよ

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   メールの返信や、手間のかかる仕事、上司への報告などを、つい、先延ばしにしてしまう人は多いだろう。小さな「先延ばし」が、積もり積もって重大なミスにつながったり、「あの人はどうも、ダラダラしている」と、評価を落としたりすることにもなりかねない。最近では、全社をあげて、「先延ばしをやめよう」とスローガンを掲げる企業もある。

「先延ばし」は、つかの間の「快感」

メール返信は即、でしょ
メール返信は即、でしょ

   ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の記事、「先延ばし癖を直すには気分転換の技術に目を向けよ」(2014年1月9日配信)によると、物事を何かと先延ばしにする人は、困難な仕事を前にして不安に駆られると、「フェイスブックのサイトを見たり昼寝をしたり、何か他のことをして気分を紛らわそうとする」ことが多いという。身に覚えのある人もいるかもしれない。

   こうした「先延ばし」には、心理学的な効果もある。プレジデント・オンラインのコラム、「なぜ、『明日からやろう』と毎日毎日思うのか?」(2014年9月29日配信)によれば、どんな人でも、面倒な仕事や、怒られるかもしれない報告などには、何らかのストレスを感じてしまう。こうしたストレスが一定レベルを超え、心理的負担が大きくなると、私たちは「先送り」して、緊張を緩和しようとする。つまり、先延ばしには、ストレスを減らす効果があるのだ。

   が、先のウォール・ストリート・ジャーナルの記事によれば、先延ばしグセのある人は、目の前の仕事から逃げて、つかの間の「快感を味わうための妥協」を繰り返していることになる。カナダのカールトン大学のティモシー・ピッチェル准教授によると、先延ばしを繰り返す人は、締め切りを前にして土壇場で慌てることになり、「もっと苦しむことになる」と言う。アリとキリギリスの寓話のように、嫌な仕事でも後回しにせず、さっさと取りかかった方が、結局は自分にとってプラスなのだ。

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