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飲み会の負担額が不公平すぎる! 「幹事の力量」問われる大問題

   今年も忘年会シーズンが到来した。後輩を多く抱えるビジネスパーソンの中には、「いくら使うんだろう・・・」と今からヒヤヒヤしている人もいるだろう。

   会社の飲み会では、入社した年によって負担額に差をつける場合も多いが、「負担額に差がありすぎる!」との不満の声も上がっている。忘年会の幹事を務める人は要チェックだ。

自分は5000円、アルバイトは700円

飲み代もバカにならないこの季節
飲み代もバカにならないこの季節

   Q&Aサイト「発言小町」に、「職場の飲み会代の負担で不満です」という相談が投稿された(2014年11月2日)。

   相談者(30代・会社員)が勤める会社では、役職や入った年次で飲み会の会費が異なり、相談者は直近の歓送迎会で5000円ほど支払ったという。一方、2年ほどフルタイムで勤務しているアルバイトの30代女性からは700円しか徴収しなかったそうだ。

「正社員とアルバイトと違ってしかたないとは思いますが、アルバイトからあまりに会費を取らなすぎませんか?せめて2千円は取ってほしいです」「私も仕事を頼むこともあるし性格も普通の人なので嫌いではないですが、飲み会のあまりの優遇さに納得できないものがあります」

と、腹に据えかねているようだ。

   回答欄には、

「トピ主とアルバイトの給料差をご存知ですか。業務の違いもあるが、その差の大きさも分かって下さい」
「アルバイトや派遣の人が正社員より安いのは何処の職場でも同じですよ。貴女もトピに書いているように、アルバイトの人には気軽に仕事を頼むでしょうに。その慰労も兼ねているんだと思います。目先でものを考えず、大きな立場で考えたらどうですか」

など、相談者を諌めるような投稿が多くみられる。

「パートも同額にしたほうがいい」という見方も

   一方、「役職によって多少の差がつくのは仕方のないことかもしれませんが、700円はあまりにも少なすぎませんか?」「幹事が下手なのか知りませんが・・・それはモヤモヤしそう。アルバイトを馬鹿にし過ぎとも言えませんかね・・・」など、相談者に同調する声もある。

   日経ビジネスオンラインには、「会社の宴会費、男女や役職で差をつけるべきか」という記事が掲載されている(07年5月21日)。

   エム・アイ・アソシエイツの佐々木郷美氏は「正社員とパート社員についてですが、雇用形態や給料が異なる人同士なので、私としては会費に差をつけてもいいと思います」としつつ、「会社ごとに様々な事情があると思います(中略)周囲の皆さんの意見を聞いて、それをもとにお決めになってはいかがでしょうか」という考え。

   一方、環優舎主宰の吉川まりえ氏は「パートさんはただでさえ、社内で弱い立場です。宴会でも会費を軽減されたら、ますます発言しづらくなるでしょう」「逆にパートさんに同額要求すれば(中略)『今度の仕事は契約内容と違うので、ハッキリNOと言わなきゃ』と言える状況ができます」として、「1次会の参加費は同額で、誰もが参加しやすい金額にするといい」と主張している。

   様々な考え方があるが、結局は「会社の雰囲気を読んで決める」というのが最善策のようだ。参加者が納得できる会費の設定も、幹事の腕の見せどころになりそうだ。(MM)