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「就活における自己PR動画の活用」が、就活生の半数超から賛同を得た理由

   就活経験のある学生に、「就職活動で『思った以上に時間が取られたこと』」を尋ねたところ、「エントリーシート作成」を選んだ学生が7割超で最多だった。もし「エントリー」が、ウェブを使った「自己PR動画」でできたなら――

   動画を活用し、新卒学生の就活を支援する新サイト「就キャス」を立ち上げた「カケハシ スカイソリューションズ」(東京・新宿)が実施した調査によると、就活経験学生の半数超が「自己PR動画を使った就活が、もっと一般的になったらいいと思う」と回答したことが分かった。

ネット動画を活用した就活の普及で解決される、就活の「困ったこと」

「ネットの動画を使った就活がもっと一般的になったらいいと思いますか?」の質問項目への回答は・・・
「ネットの動画を使った就活がもっと一般的になったらいいと思いますか?」の質問項目への回答は・・・

   調査はネットアンケート方式。対象は、2015年卒業予定の就活経験学生412人。内訳は、「首都圏」と「地方」の学生が半々。2014年11月下旬に実施した。

   調査結果(12月11日発表)によると、就活で「思った以上に時間が取られたこと」は、「エントリーシート作成」との回答が71.4%で最も多かった(複数回答)。次に多かったのは「移動時間」(68.0%)だった。

   また、ネット動画を使った就活について「今後もっと一般的になったらいいと思うか」をシーン別に聞いたところ、「ネット上で見る会社説明会動画」の項目では、「いいと思う」が85.4%に達した。「自己PR動画の制作(エントリー用)」と「ネットを介した面接」も、いずれも51.9%、48.3%と約半数が歓迎している。自己PR動画の浸透を歓迎する理由については、「エントリーシートを書く時間の短縮」「文字では伝わらない雰囲気が伝わる」などが挙がった。

   こうしたネット動画を活用した就活がもっと一般的になったら、どんな「就活での困ったこと」が解決されるのか。最多は「費用の確保」(55.6%、複数回答)で、以下、「移動時間確保」(45.4%)、「選考が重なった場合の対処」(22.6%)が続いた。

就活も大きく変わる時代

   調査結果について、同社代表の中川智尚氏は、若者の間で動画視聴が一般的になりつつあるという時代の変化の中、「就活も大きく変わる時代が来ています」と指摘したうえで、

「特に自己PR動画は、『文字よりも自分を表現できる(アピールできる)』と動画の本質を見抜き、どうしたら自分を表現できるのかに敏感で、表現力のある若者ならではの回答であると思います」

と分析。

   また、12月8日にオープンさせた新サイト「就キャス 2016 就活生と企業の気持ちを映像で伝え合う」については、「地方在住の学生、理系・体育会学生を中心に、全ての意欲ある学生が成長企業との出会いのチャンスを広げること。そして、企業研究や面接選考活動を、学業や部活動など学生の本分と並行実施できる仕組みの創出で、より意義ある就活の実現を目指してまいります」と、その狙いを語っている。