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バレンタイン「抜け駆け女子」を制する法 上手な乗り切り方教えます

   毎年恒例の、2月14日が近づいてきました。今(2015)年は14日が土曜なので、前日の金曜日に、チョコを配る職場も多そうです。今や、バレンタインといっても、「愛を告白する日」という思春期的なムードは薄れ、すっかり「チョコを使って何らかのコミュニケーションをする日」になっています。が、この「コミュニケーション」が、結構『くせもの』なのですね。

   さまざまな年齢・階層の男女が入り乱れる「職場」のバレンタインは、「あげる・あげない」で気をもんだり、「手作りチョコで抜け駆け点数アップ」を狙う女子がいたりと、面倒なことにもなりかねません。職場のバレンタインを、上手く乗り切る方法はないのでしょうか。

チョコにかける金額、「仕事関連の義理」が2499円でトップ

あれもチョコ、これもチョコ
あれもチョコ、これもチョコ

   マクロミル(本社・東京)が実施した、「バレンタイン実態調査2015」によると、働く女性の「チョコ購入率」は81%と高く、その予算は「平均4986円」だそうです。最も予算の割合が高かったのは、「仕事関連の義理チョコ」で、2499円。「自分へのご褒美チョコ(2303円)」や、「本命チョコ(2074円)」を上回っています。働く女性たちの多くは、職場の義理チョコに、けっこうなお金を使う予定なのですね(調査対象は全国、20~49才の会社員、公務員の男女計1000人、2015年1月22日公表)。

   仕事での義理チョコにかける予算「平均2499円」は、いかに配分されるのか。どうも、職場の男性1人ひとりに、『平等』に分けられるケースは、少ないようです。ある女友達いわく、「うちの会社の営業部では、内勤の一般職女子が、男性社員にチョコを渡すのが毎年恒例。男性は、明らかに『お返し』を期待されている」と言っていました。ホワイトデーに、素敵な『お返し』をくれそうな男性社員には、それなりのチョコが集まるけれど、金銭的余裕のない若手男子には「ブラックサンダー」1枚だけという、『格差』もあるようです。

   また、ある友人の職場では、女性社員がお金を出し合って、チョコを一箱買い、男性全員に、平等にチョコを配るそうです。そんな中でも、個人的に「手作りチョコ」を配るという『抜け駆け行為』をはたらく女子もおり、女性陣から「あの子って、女子力アピールが巧みだよね」と、皮肉交じりの目で見られているとか。2月14日が近づくにつれ、女性たちの間では、微妙な空気が漂い出すそうです。やっぱり、バレンタインは面倒な気がします。

「女性同士のコミュニケーションに使う」もアリ!?

   私も会社員時代、バレンタインをいかにやりすごすか、かなり悩みました。ある同僚は、「義理チョコを皆に、平等に配るのがいいよ」と言っておりましたが、男性社員が多い職場だったので、そんなに沢山のチョコを買うお金はありません。そこで考えたのが、「女性社員も含めて、特に親しい人に『だけ』、チョコをあげる」作戦です。

   当日は、男女関係なく、いつもお世話になって(=迷惑をかけて)いる先輩や上司に、チョコクッキーをリボンでラッピングし、メッセージカードを添えて贈りました。女性の上司は、「バレンタインなのに、女の私に!?」と、少し驚いた様子でしたが、はにかみながら喜んでくれた表情が、とても印象に残っています。

   というわけで、2月14日は「感謝の気持ちを伝える日」とし、男女の別なく、スイーツを贈るのが良いのではないかと、個人的には思っております。ちなみに私は、思いのほか女性上司が喜んでくれたので、「良かった、来年も贈ろう!」と思っていたのですが、翌年のバレンタインを待つことなく、会社を辞めてしまいました・・・やっぱり、迷惑かけっぱなし。(北条かや)