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日本とカンボジアの未来、「明るい」のはどちら? 両国の大学生が描く未来像

   前回に引き続き、HUGS社主催、カンボジアの大学生数十人に聞いたアンケートの結果から、カンボジアの「今」を考えてみます。

   今回お伝えする質問ひとつ目は

「今のこの国に満足していますか?」

   日本の大学生に聞いたところ、

   「はい 18%、わからない 32%、いいえ 50%」という結果でした。

   物が豊富で、平和というのが満足の原因。雇用状況がよくない、政治が不安定、国家財政が不安というのが不満足の原因でした。

   さて、カンボジアの大学生はどうだったでしょう?衝撃の回答が返ってきました。

「発展途上国」と「衰退途上国」?

カンボジア人学生に日本語学科のひとが多かったので、あえて資料に日本語書きました
カンボジア人学生に日本語学科のひとが多かったので、あえて資料に日本語書きました
「不満足 100%」

   経済が駄目。汚職が酷い。いい仕事がない。ある程度予想していた結果と原因ではあるのですが、全員が不満足というのはやはり衝撃的です。

   そして、本命はその次の質問です。

「この国はこれから良くなると思いますか?」 「良くなる 90%、悪くなる 10%」

   今は最悪だけど、ほとんどの学生はこれからは良くなると思われている国。

   この感想がまさに「発展途上国」なわけです。

   エリートの人たちが、国をしょって立つ気概があるというのがこの国の希望。彼らが汚職や不正を是正し、外国企業と渡り合っていけるかが、この国の発展の成否をになうと思います。

   ちなみに、日本の大学生にこの質問をした結果も参考までに。

「よくなる 16%、わからない 34%、悪くなる 50%」

   半数が悪くなると思っている国。これが「衰退途上国」なのかもしれません。(森山たつを)


   森山さんと、HUGS社長黒川さんによる学生限定のイベントが、2月16日(月)に東京で行われます。カンボジアの現在と未来、そして日本の学生の未来をお伝えします。アジア・カンボジアに興味のある方、トビタテ!留学ジャパンプログラムで国からの奨学金をもらっての海外インターンに興味のある方、ぜひお越しください。