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セクハラおやじに一言 それ、自分の娘にできます?言えます?

   春は、歓迎会シーズンです。飲み会や2次会に参加する人も多いでしょう。会社の飲み会では、つい気が緩んでセクハラをしてしまう男性(女性)は、今でも結構多いようです。

   そこで今回は、「飲み会でNGなセクハラ行為とはどういうものか」という、古くて新しい問題について考えてみましょう。

「いつ子供産むの?」はセクハラか

宴会あとは要注意!?
宴会あとは要注意!?

   ツイッターでは、女性とみられる方が、「飲み会で『いつ子供産むの?』と言われて、あんなに会社でセクハラ教育受けてるのに、こんな堂々としたセクハラすんのかって思った」とか、「飲み会帰りに抱きつかれて『セクハラですよ!』ってキレたら『何で? マジで意味分からん』みたいな顔された・・・」などとつぶやいているのを見かけます。どうしてこんなことを言われなければならないの? とか、セクハラを防御しきれなかった・・・など、モヤモヤした思いが伝わってきます。

   では、どこからがセクハラなのでしょうか。「結局は好き嫌いの問題でしょ」という意見もあるかもしれません。「飲み会でのシモネタやお酌、ボディタッチだって、好きな相手に同じことをされたら喜ぶくせに」という声もあるようです。こうした主張の裏には、「飲み会は親しいコミュニケーションの場なのだから、性的な行為も当たり前」という考えがあるような気がしてなりません。

   飲み会が、「親しいコミュニケーションの場」であることは否定できませんが、性的な話題に立ち入られることが「親しさ」の表現どうかは、人によって感じ方が違います。男女ともに、敏感になりすぎるくらいでよいのではないでしょうか。

女性から男性へのセクハラも

   そこで提案したいのが、男性の場合は、「娘にしないことは、同僚にもしない」というルールです。自分の娘に、いきなり抱きついたり、シモネタを言ってからかったりすることは、普通の感覚ではありえないと思います。若い男性でも、将来、自分に娘ができたとして、その子にしないようなことは職場でもしないと考えれば、「どこからがセクハラ?」と悩むことは減るのではないでしょうか。最近は、女性から男性へのセクハラもあります。女性にとっても、「自分の息子にこういうことが言えるだろうか?」という基準で考えると、「これは失礼だな」と気づけるかもしれません。同性間のセクハラ防止の際も同様です。

   ちなみに筆者は会社員時代、飲み会でセクハラを目にしたり、被害を受けたりといったことは、ほとんどありませんでした。なぜか? 単純に、飲み会そのものが少なかったから、というのが大きかった気がします。あまりにセクハラが問題なら、最終手段として、飲み会自体を減らすのも効果的かもしれませんね・・・。(北条かや)