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職場の先輩が後輩を「呼び捨て」 せめて女性には「さん」付けすべき?

   社員同士が名前を呼び合う際のルールは、会社によって違う。今回取り上げるのは、職場で、先輩が後輩を「呼び捨て」にすることに違和感がある、というビジネスパーソンのお悩みだ。名前の「呼び捨て」は、失礼にあたるのか、それとも「上下関係があるなら当然」なのか?

   質問サイト、「教えて! Goo」には、「職場では呼び捨てがされてますか?」という投稿が寄せられていた(2015年7月1日)。投稿者の年齢や性別は、明らかにされていないが、いわく「私の所は体育会系的」で、「ほぼ100%の人が呼び捨てをしていて、あまり見ていて良い気がしません」。

接客業では「さんをつけるのはお客様に対してだけ」という所も

セバスチャン!あの書類は・・・
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   投稿者の職場では「男性から女性に対しても呼び捨てがされていて、せめて女性には『さん』付けすべきじゃないかなと思います。皆さんの職場では、社員同士(特に先輩から後輩)で、呼び捨てにしていますか? それとも『君』や『さん』を付けて呼んでいますか?」と、意見を求めた。

   職場での「呼び捨て」文化に、違和感があるという投稿者には、さまざまな意見が寄せられた。肯定派としては、「部下、後輩、年下に対する呼び捨ては珍しくありません」という声。「接客業では『さんをつけるのはお客様に対してだけ』という所も多いです。どうしてもなじめないなら早めに職を変えることです」と、やや厳しいアドバイスだ。営業職など『体育会系』のイメージがある職場では、呼び捨ても仕方がない、ということだろうか。

「ちゃん」付けのケースも

   一方、「私も同じように感じます」と、投稿者に共感を示す人もいる。同じ回答者は、「コンプライアンス的にはどうなのでしょうね」と、「呼び捨て」の慣習を批判した上で、「私の職場は上司→部下、先輩→部下でも必ず『さん』付けで呼びますよ」という。「私は若輩なので、たま~に年上の営業さんに『ちゃん』付けで呼ばれますが、正直それも公衆の面前だといい気がしません。ただ、会社の習慣なので変えるのは根気がいるでしょうね」と、相談主に同情を寄せた。

   うちでは「後輩、部下すべて『さん』をつけます。性別関係なしです」という人もいる。「私は元々ポリシーがあり、上司は役職をつけて、役職がない方はすべて『さん』づけしてます」。役職がある人には「◯◯課長」など、役職名をつけて呼び、それ以外の人は男女関係なく「さん」付け。こういう「ポリシー」があれば、少なくとも自分の中では、スッキリするかもしれない。

   ただ、目立つのは、「自分の会社は結構バラバラです」とか、「私の職場でも、バラバラで、特に決まっていないようです」との意見だ。「男性の先輩→後輩(性別問わず)、呼び捨てはけっこうありますね。ただ、女性パートに対しては必ず『さん』づけです」という人もいれば、「私は、年長者、年少者を問わず『さん』付けで呼んでいますが、他の方は、呼び捨てあり、『○子ちゃん』などという、馴れ馴れしい呼び方をされる方もいます」という人もいた。人それぞれで、明文化されたルールはない職場が、多数派なのかもしれない。

   寄せられた回答を見て、投稿者は、「やっぱり『呼び捨て』はイヤだ!」との考えを強めたようだ。「『この人は温和だな。仲良く出来そうだな』という人がいても、その人が他人を平気で呼び捨てにしているのを見ると、好感度が下がります。美人がタバコを吸ってるのを見た時と、似たような感じというか・・・」と、最後まで納得できない様子だった。(KH)