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「置き去り」車掌が走って、電車に追いついた! 「すばらしい」VS「そこまでやるべき?」の声

   京浜急行電鉄は2015年10月14日、京急本線の北品川駅で、普通列車が車掌を「ホームに置き去り」にするトラブルが起きたと発表した。まだ若い21歳の車掌は、列車が駅から出発する際、アナウンス用のワイヤレスマイクを誤ってホームに落としてしまった。そのマイクを拾っている隙に、電車が発車してしまったという。

   各社の報道によれば、車掌が駅の事務室から運行を管理する司令に相談したところ、「すぐに次の停車駅の新馬場に向かうよう指示され」、約700メートルの距離を革靴の制服姿で疾走。次の駅で列車に追いつき、電車は、約5分遅れで運行を再開した。このニュースに、ネットでは賛否両論が相次いだ。

「ナイスガッツ!」

走るといっても・・・
走るといっても・・・

   「疾走車掌」の件が各メディアで報じられるやいなや、ツイッターでは「素晴らしい!」「すげー!」など、若き車掌を賛美する声が相次いでいる。

   「必死で走ったなんて、すばらしい。応援しますぞ!」とか、「さすが我らの京急!(笑)電車も速いが車掌も速い?」「個人的には『ナイスガッツ!』とたたえたい。必死に頑張った!」など、業務遂行のため、必死に走った車掌を称えるツイートが多い。

   21歳の車掌の頑張りを、「頭ごなしに怒れない可愛さw」と、ほのぼのしているらしき感想も、結構見つかった。「この車掌の業務忠誠心は車掌の鏡になりうる。京浜急行は『社長賞』を検討すべきだ!」と、熱くなっている人もいた。

「上司の指示に従った結果・・・」

   一方、運行を管理する司令から、「次の駅まで走れ」と言われた、という部分には、疑問を呈する人も多い。「正直にミスを申告できるのであれば、よい職場である証拠だ。しかし司令さんの『新馬場まで走れ!』の指示パねぇw」と、同情を寄せる人もいれば、「上司の指示にしたがった結果、国道を疾走することに・・・ひどい!」と、嘆く人もいる。

   ただ、「車掌さんの基本扱い動作不足が原因かな、これは。確かに、ブザー合図か車掌弁で止めた方がよかった」と、苦言を呈するコメントも、一部みつかった。

   この件に関して京急は、再発防止に努めるなどとしている。ただ、車掌の処分などはしない方針だそうで、ツイッターでは「安堵の声」が漏れている。「不祥事といえばそうだけど、この車掌さん褒めてあげたいし、責めないであげてほしい」という人もいれば、「車掌さんが叩かれるコメントが少ないのは良かった」と、ホッとしているらしきツイートも、結構あった。(KH)