2019年 10月 18日 (金)

ラグビー日本代表「大躍進」の勝因 「ビジネスの法則」とそっくりだった

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   ラグビー・ワールドカップ日本代表の予期せぬ大活躍が、大きな話題になっています。

   これまで過去7回の大会で1勝しかしていない日本チームが、今大会だけで3勝。しかも、世界ランキング3位だった南アフリカ相手に大金星を挙げるというおまけまでつきました。残念ながら目標のベスト8入りこそならなかったものの、その成果はほめたたえるに十分すぎるものであったと言えるでしょう。

   なぜ日本代表は大活躍できたのでしょう。3勝という今大会の実績は、「成果」が決してフロックではないということを確実に意味しており、私はビジネスにも相通じるであろう、このラグビー日本代表チームの「成果」の背景にある仕掛けに、大変興味を持ちました。

まずは、担当者の営業「知識」レベルの向上

ビジネスの「トライ」を決めるには
ビジネスの「トライ」を決めるには

   調べてみると、まず一番の成功要因として多数の外国人選手の起用と、ワールドカップを含め国際試合経験豊富な外国人監督の招へいが挙げられそうです。報道でも話題ですが、日本に比べてレベルの高い太平洋、南半球で育ち、ラグビー経験を積んできた選手たちが、メンバー31人中10人。さらに、チームを指揮したのは、ラグビー強豪国である、オーストラリア、南アフリカで指導者経験のあるエディ・ジョーンズ、ヘッドコーチでした。

   そしてもうひとつの成功要因として、多くのメンバーが口にしている「世界一の練習量に耐えた」という事実も見逃せません。2015年4月の合宿始動から半年間、代表チームの選手拘束時間は約160日。7月上旬に始動した南アフリカとの比較でも、約2倍の練習量です。しかも合宿では、連日早朝5時半から1日3~4部構成の練習を実践。1か月で計91の練習セッションというボリュームは、他国の3か月分に相当すると言われています。

   ここまで調べたところで、以前私がお手伝いした個人向け会員制サービス業企業K社の営業チーム立て直しのケースを思い出しました。「同業者の増加で実績はジリ貧です。成績不振者が半数もいて、このままではお手上げです。会社が持ちません」と、知り合いを介して私のところに駆け込んできたのでした。

   K社では、10ある営業所で約80人の営業担当が新規会員獲得に向けた営業活動をしていましたが、約2割の成績優秀営業担当者と5割以上の成績低迷担当者の「成果」ギャップが悩みのタネでした。叩き上げの社長は、所長に「営業所の実績を上げたら、ボーナス倍増!」とハッパを掛け続けましたが、目立った効果はありませんでした。

   いくらおいしいアメをぶら下げてみたところで、成績が振るわないレベルの低い営業担当者の状況を変えずに実績が上がるとは思えません。我々チームがまずしたことは、担当者の営業「知識」レベルの向上でした。自社サービスの基本はもちろん、ライバル企業のサービスも徹底的に調査し、その差異を明らかにしつつ自社の強みがどこにあるのかを「知識」として文書化し、全員に徹底して覚え込ませました。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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