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「働く女性」視点から大予測 2015新語・流行語大賞はコレだ!?

   1億総活躍社会、福山ロス、アゴクイ、プロ彼女、おにぎらず・・・

   もうすぐ(2015年12月1日)、「2015ユーキャン新語・流行語大賞」の候補50語のなかから、トップテンが発表されます。今の日本社会を象徴している、ともいわれる50語。「働く女性の視点」から見渡すと、また少し違った光景が浮かび上がってくるようにも思います。

「1億総活躍」に「もう、お腹いっぱい」

2014年にはトップ10入り
2014年にはトップ10入り

   まずは「1億総活躍社会」。政府によるスローガンですが、「活躍」といえば、安倍政権は当初から、「女性の活躍推進」を掲げていました。筆者の周りの働く女性たちからも、「これ以上、活躍しろって言われても・・・」とか、「もう頑張りすぎて、精一杯」などの声が、結構聞かれました。それ加えて「1億総活躍」となると、もうお腹いっぱい、という女性も目立ちます。今年は「希望出生率1.8」という目標も掲げられ、一部の独身女性たちの中には、不安になったケースもあるようです。先日、ある50代女性(専業主婦)と話したのですが、「私たちの頃とは時代が変わったのに、今さら『産めよ殖やせよ働けよ』ってねぇ・・・若い子たちは、ちょっと可哀想」と言っていたのが、印象的でした。

   「女性も、もっと頑張れムード」が先走る中、世間では「芸能人の結婚ラッシュ」が話題に上りました。俳優の西島秀俊さんが一般女性と結婚した際(14年末)は、「プロ彼女」なる流行語がメディアを席巻。「一般人なのに、芸能人と出会える『プロ彼女』って何? 地道に働いている私とは、別世界か・・・」と、神妙な気持ちになった女性も多かったかもしれません。

   15年9月に福山雅治さんが吹石一恵さんと結婚すると、「ショックで仕事休みます」という女性が続出したとか、しないとか(個人的には、そこまで続出していないと思いますが)。こうして流行語となった「福山ロス(ましゃロス)」の他にも、真鍋かをりさんと吉井和哉さん(公表6月)、堀北真希さんと山本耕史さん(同8月)など、ビッグカップルの結婚が相次ぎました。日々、働くアラサー女性たちを取材していると、結婚願望の強さは様々です。が、一部には「早く結婚したい!」という女性もいて、彼女たちは大物カップルの誕生に、あこがれと諦め(?)の感情を抱いているようでした。

「安心して下さい」の有効性

   ほかにも「働く女性の目」から興味深かったのは、「アゴクイ」と「安心して下さい」です。「アゴクイ」は、主に男性が女性のアゴをクイっと持ち上げて、口説く(?)時のポーズ。漫画などで話題になり、「壁ドン」に次ぐブームとなりました。筆者の知人の中には「アゴクイ、いいよね・・・」と、遠い目をしている女子も。日々働いて、疲れているからこそ、漫画に出てくる「王子様」のようなシチュエーションに惹かれる部分もありそうです。

   最後に、お笑い芸人「とにかく明るい安村」さんの、「安心して下さい、穿いてますよ。」先日、ある居酒屋で、会社員とみられるグループがやたらと「安心して下さい」を連発して、盛り上がっているのを目にしました。この言葉は、男女関係なく、セクハラっぽいシチュエーションでも笑い飛ばせる言葉として、多用されているのかもしれません。「安心して下さい」には、思わぬ効用もあるようです。

   筆者がたまに出演しているテレビ番組「モーニングCROSS」(TOKYO MX)で、心理カウンセラーの塚越友子さんがおっしゃっていたのですが、カウンセリングの場面では、「安心して下さい」の一言が、とても有効だそう。働くのがツラい時でも、誰かが「安心して下さい」と言ってくれると、少しだけホッとできる・・・。というわけで、今年の流行語、個人的には「安心して下さい」が1番「使えそう」と感じたのですが、皆さんはいかがでしょうか。(北条かや)