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「くたびれた印象」を振りまいていた? 「年末あいさつ回り」時の盲点とは

   いよいよ今年も残すところ1週間ほどとなりました。取引先へ年末のご挨拶回りをしている方も多いことでしょう。近年は虚礼廃止を理由に年末年始の挨拶回りをしない企業も増えてきましたが、それでもまだまだ日本の慣習のひとつとして残っています。通常の営業訪問と違い、この挨拶回りは一つの節目としての意味合いが強く、いつも以上にきちんと感が求められます。

   前号のコラムでも少し触れましたが、コートやマフラー、手袋は会社の入口で外し、コートは裏地を表に縦に二つ折して左手に持ちます。取引先にお渡しするカレンダーやノベリティグッズ、手土産の袋も左手に。

応接室などに通され着席する場面では・・・

コートは会社の入り口で・・・
コートは会社の入り口で・・・

   ここで気をつけたいのが、お渡しする品を入れた紙袋。多くの場合、自社の紙袋に入れて持参すると思いますが、連日持ち歩いていると意外とシワや汚れがついてくたびれた印象になります。経費削減で1枚の紙袋を大切に使う必要はありますが、シワや汚れがついてきたら新品の紙袋に変えましょう。受け取る側にしてみれば、くたびれた紙袋から品を取り出して「来年もよろしくお願いいたします」と言われるよりは、綺麗な紙袋から渡されるほうが気分が良いですよね。

   さて、通常は玄関先や現場で立ったままのご挨拶が多いと思いますが、応接室などに通されて着席するような場面では、スーツのボタンはきちんと留めておきましょう。着席するとどうしても上着がきつくなるので、ボタンを外す方もいると思います。しかしいつもとは違う節目の場面。きちんと留めることで相手への敬意と引き続きのお付き合いをお願いする気持ちを態度で演出しましょう。

   新年のご挨拶回りでは、いつもより少し華やかなコーディネートをしても良いでしょう。男性であれば、ネクタイやワイシャツを明るい色合いにしたり、日頃ポケットチーフを使わない方ならこの時とばかり入れたりするだけでも印象が変わります。女性であれば、パステルトーンのスーツやワンピース、ブラウスをピンク系にするだけでも華やかな雰囲気になります。誰もが素晴らしい1年になるよう願うお正月。気持ちに合わせて服装も明るくしましょう。

   本年最後の配信です。毎回お読みいただきました読者の皆様に心からお礼申し上げますとともに、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。来年もよろしくお願いいたします。(篠原あかね)