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ホストクラブに通う「昼職の女性」の特徴は? 元No.1ホストに聞いてみた

   ギラギラしたネオンが輝く街、歌舞伎町(新宿)。女性の中には、「歩いていると、ホストらしき男性に声をかけられた(キャッチにあった)」という人も、いるのではないでしょうか(ちなみに「キャッチ」は、歌舞伎町では「条例違反」とされている客引き行為ですが・・・)。

   「禁止されていると言っても、新規顧客開拓のために女性への声掛けをしているホストは多かったですけどね」と語るのは、つい1年前まで、歌舞伎町でホストをしていたという男性(Bさん、27)。先日、「ホストクラブ事情」について知るため、キャバ嬢の知人を通して紹介してもらいました。彼いわく、ホストクラブを訪れるのは「お水系(キャバ嬢やクラブホステス、いわゆる「風俗嬢」など)も多いけど、OLとか『昼職』の女性も、結構いますよ」。では、「ホストにハマる昼職女性の特徴」とは?

「エース」は昼の女性だった

戦略的にターゲットを絞る
戦略的にターゲットを絞る
「ホストは1部と2部に分かれていて、1部はだいたい夜8時から1時くらいまで。2部は、その後、朝の8時くらいまでやっている。僕の場合は、最初は2部で『仕事を終えたキャバ嬢』をターゲットにしていましたが、合理的に売上を上げようと思うようになってからは、昼のお客さんメインの1部に集中してましたね」(Bさん)

   筆者は、俗にいう「ホス狂い(ホストにハマる)」のキャバ嬢を何人か見てきましたが、昼の仕事につく女性で、ホストに入れ込むタイプは見たことがありません。「主なターゲットは昼の仕事につく女性だった」というBさんは、一体、どんな戦略を立てていたのでしょう。

「皿洗いからスタートしたんですが、なんとかしてナンバー入りしようと必死でしたね。お水系の女性客は、とりあえずお金は使ってくれますが、『エース(そのホストにとって最も多くの金額を使ってくれる太い顧客)』になってくれたのは、結局、昼の女性でした」(Bさん)

「壁」を超えてもらう方法

   一般的なイメージとしては、昼の職業につく女性は、夜職の女性よりも「ホストクラブに行くなんて・・・」と、躊躇しがちです。Bさんは、どうやってその「壁」を超えてもらっていたのか。その秘訣があるようです。

「ナンパですね。高級そうな百貨店やセレクトショップから出てきた、中高年世代の奥様に、とにかく声をかけまくるんです。『お綺麗だったので・・・お茶でもしませんか』って」(Bさん)

   え、ブランド品をお買い物中の、中高年女性にナンパ? 怪しまれませんか?

「もちろん、大半は断られますが、10分の1くらいの確率でお茶はしてもらえますし、その後、店に来てもらうこともありましたよ」(Bさん)

   ホストもキャバ嬢も、既存のお客さんに頼っているだけではダメ。常に「新規顧客」の開拓が必要です。Bさんは、「夫の年収が高そうで、かつ20代半ばの若い男性に承認を求めていそうな中高年女性」を「ナンパ」し、何度か外でデート。徐々に警戒心を解いてもらい、お店に「来させる」戦略を取っていたそうです。その中から、彼にとって「エース」となる40代の女性経営者が見つかったといいますから、ナンパ、恐るべしです。

秘書とか、普通のOLも

「ナンパで『掴んだ』女性客ですか? 若い子だと秘書とか、普通のOLもいましたよ。愛人でもしていたのか、やたらお金を持っている人もいた。あとは経営者、社長夫人ですね」「キャバ嬢など夜の女性と、昼の女性、両方を常に対応するのは大変なんですよ。だから、昼職の『太客』を大事にするのが、僕にとっては合理的だと考えた。その結果No.1になれたんです」

   ・・・なるほど。Bさんの戦略に納得した一方、「これまでホストクラブなんて行ったこともなかった奥様」が、ギラギラした歌舞伎町にハマっていく様子を想像すると、ちょっと恐ろしい気もするのでした。(北条かや)