2019年 7月 20日 (土)

工場ライブでものづくり現場に活気を! 関西流コンサルの肝はここ

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   「関西に、ロックバンドで乗り込んで工場現場でライブをやって中小企業を元気づけている、一風変わった企業コンサルタントがいるのをご存知ですか」

   少し前に知人からこんな話を聞きました。

   中小企業の工場でロックバンドのライブ? 企業コンサルタントが? 驚きのお話に、どちらかと言えば同業者としてのやや眉唾の気分から、どんなコンサルティングなのか実態を知りたい、できれば見てみたい、そんな思いを抱いたのは確かでした。

   するとその数か月後に、ひょんな縁から人を介してそのコンサルタントE氏とお目にかかることができ、遂に先日、噂の工場ライブの現場に立ち会うことが叶いました。E氏は生まれも育ちも大阪という生粋の関西人。初対面の私に工場ライブについて、軽妙な関西弁で説明してくれました。

単なるライブちゃいまっせ

工場が、バーベキューが熱く燃える!
工場が、バーベキューが熱く燃える!
「はじめにゆうときますけど、これ単なるライブちゃいまっせ。セミナーですさかい。正式には、工場ライブセミナー言います。僕はミュージシャンちゃいます。これまでバンドなんてやったことありまへんし、楽器かて弾けません。ただ音楽は好きです。音楽には不思議な力がありますよって。コンサルタントやさかいに、バンドライブの形式を借りて音楽を通じた企業コンサルティングのセミナーやっとるってことですわ」

   何でも中小企業を応援する社歌を鼻歌で作り、それを友人のバンドマンに演奏をつけてもらったことがきっかけでバンドが結成されたのだと。その流れで、いっそライブでものづくりの現場を応援してしまえ、と始まったのが、この工場ライブセミナー。関西地区で、あえて会場は工場にこだわり、5年間に10社の工場でライブセミナーを成功させてきたと言います。

   今回初めて関東の企業で開催することになったので、まずは見てほしいということになりました。会場は、東京下町で約90年の歴史を持つ老舗化学製剤製造S社のケミカル工場。従業員は総勢約30人。どこからどう見ても外観は中小企業の工場そのものですが、ステージが作られ、椅子席がずらりと並べられ、アンプやらマイクスタンドやら照明やらが設えられてすっかりライブハウスの様相です。来場客は基本口コミのみの約100人。満席です。

   ライブは、なぜか合間にバーベキュータイムをはさんで、トータル5時間の長丁場を予定。演奏する曲は全てE氏のオリジナル。しかも内容は、E氏作のS社社歌をはじめ、中小企業の現場やあるいは経営者の思いや悩みをおもしろおかしく歌ったものばかりです。始めのうちは、初めて聴く曲ばかりで本当に歌の内容が聞き取れるのか心配でしたが、全曲とも歌詞がスクリーンに映し出され、その歌詞を読むだけで十分セミナーの意味があるのだと徐々に分かってきました。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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