J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

ゴチになるのも気疲れするんです 何杯まで? と悩む新人は

   入社しておよそ2か月、新入社員は様々な「初めて」を体験していることだろう。その1つに「上司のおごり」があるのではないだろうか。

   上司と同じにするか、それ以下のものを注文すべきか、居酒屋ではどのくらいおかわりしてよいものか――新人にはわからないことだらけ。ネット上では「SOS」が発信されるありさまだ。

勝手に注文はNGだが

好きなだけ飲んでいいの?
好きなだけ飲んでいいの?

   Q&Aサイト「教えて!goo」に、新社会人から「飲み会のルール」について教えを乞う投稿が寄せられている(2016年4月30日)。

   最近よく上司から飲みに誘われるという投稿者。とても楽しい会だというが、いつも上司がおごってくれることで「あまり飲みすぎないほうが良いのでしょうか?」と気になっているらしい。

「上司は結構飲んでるのでついつい飲んでしまいます。無くなれば何飲む?って聞いてくれるので」

と、今は適当な数がわからないまま流されて注文していて、

「いつも上司と同じくらい?5杯ほど飲んでしまってた」

という。

「社会人になったばっかりでいろいろ不安になり質問しました」

と、助けを求めている。

   先輩筋からは、

「勧められるのであれば飲んでかまいません。自分から勝手に注文したりするのはちょっと×ですが」
「5杯、上司と同じならいいと思いますよ。もっと追加していいなら言ってくれますから。駄目なら『そろそろお開き』となるでしょ」
「上司の事を思い遣ることの出来る優しい方ですね。だから上司からも大切にされているのですね。遠慮せず美味しく飲んでよいと思います」

など、「今のままでOK」との温かい意見が並ぶ。

「お礼がしたいならたまにあなたが奢るか旅行に行った時にお土産を渡されてはいかがでしょう」
「来年後輩ができたら、あなたがお世話してあげたり、割り切れない端数を払ってあげたりすればいいし、上司に対しては『仕事』で恩返しすればいいのですよ」

と、社会人たる心構えのアドバイスも寄せられた。

無難に「同じもの」派、最多

   上司にご馳走になるシーンとして、飲み会と同じくらい多いのが「ランチ」ではないか。

   社会人デビューを控えた学生向けのサイト「フレッシャーズ マイナビ 学生の窓口」は、上司とのランチで注文する際の「適正価格」に関するアンケートを実施した(16年3月30日結果公表)。

   社会人男女458人を対象に「新人が上司とランチにいくとき、どのくらいの値段のものを頼むのがベストだと思いますか?」と質問したところ、「上司が頼んでいるものと同じもの」が298人で最多。以下「上司が頼んでいるものより安いもの」(156人)、「上司が頼んでいるものより高いもの」(4人)と続いた。

   「同じもの」派の意見は、「変に気を遣われるのも嫌」(40歳以上/商社・卸/男性)、「同じものの方が無難」(29歳/医薬品・化粧品/女性)など。「安いもの」派からは「おごってもらうのに相手より高いものは頼めない」(35歳/医療・福祉/女性)、「ごちそうしてもらうなら安いものを頼むのが普通だと思う」(25歳/医療・福祉/女性)といった声が上がっている。

   少数の「高いもの」派は、「そんなこと気にした事がない。どちらでもいいと思う」(40歳以上/機械・精密機器/男性)と回答している。

   「遠慮しないで」という言葉を額面通り受け取っていいものか――上司や先輩たちとの間合いを探る、けなげな新人たちの気遣いの日々は、いましばらく続くのだろうか。(MM)