2019年 8月 20日 (火)

銀座の女将に学んだ苦労人社長、切られた親会社へみごと返り咲く

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   私は、銀座界隈の高級クラブというところにほとんど縁のない人間なので、そこにどんな類の女性がいてどのようなサービスをしてくれるのか詳しくは知り得ないのですが、最近、少しだけそんな世界が垣間見えるようなエピソードを聞くことができました。

   6月に上場企業J社の社長就任が内定しているH氏。常務時代に次期社長を嘱望されながら同期のライバルに敗れ、数年前、一製造子会社に社長として転出。ところが、後継社長に就いたライバルが2期連続の業績不振で引責辞任すると、一度はH氏を左遷した会長が返り咲き人事を決めます。それもH氏の子会社でのシナジー実績を高く評価してのことだったと言われています。

あの和装の女性はどなた?

「いろいろ教えてくださいな」
「いろいろ教えてくださいな」

   正式決定がなされる株主総会前ながら、決算発表を終えた段階でもあり、新体制ご挨拶と称する実質的な新社長就任お祝いの会がこのほど開かれ、取引先をはじめ、ごく一部の関係者が招かれました。その会合に、私も運良く紛れ込ませていただいたのでした。

   ダークスーツばかりが目立つ宴会場にあって、真っ先に私の目を引いたのは「夜のご商売では」と思わせる和装の女性でした。彼女は、H氏のもとに進みお祝いの言葉を届けると、早々に会場を後にされました。一部の来場者は彼女の存在に気がついたかもしれませんが、皆、挨拶の順番確保に気を奪われて、彼女の姿を目で追う人はほとんどない様子でした。

   女性の正体が気になり、旧知の広報担当者に尋ねてみると、やはり「会社ぐるみでお世話になっている飲食関係の方」とのことでした。要は、時に接待、時にプライベートでH氏が使っている店の女将なのだなと、だいたいのあたりはつきます。下衆の勘ぐりではないのですが、どのような「お世話」になっているのか、もう少し具体的に直接聞いてみたいのが好奇心というもの。会場の隅でじっと待ち、会の終盤ようやく新社長を捕まえることができました。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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