2019年 12月 15日 (日)

先輩を置き去りにして総スカン 職場の「お約束」どう受け止めよう(高城幸司)

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   米国メジャーリーグ(MLB)と日本のプロ野球(NBP)。違いはたくさんありますが、その1つがアンリトン・ルールではないでしょうか。アンリトン・ルールとはルールブックに書かれていない規則。まさに暗黙のルールのことです。

   例えば、チームが5点以上勝っているときは、相手投手のボールカウント0-3 からの球をスイングしない。ホームランを打った瞬間、立ち止まって打球の行方を目で追ってはいけない。大きく点差が開いている後半戦で盗塁をしてはならない......といった内容。破れば、報復が待っています。

   この報復の洗礼を受けた日本人メジャーリーガーはたくさんいます。職場が変われば、適応する努力が必要。洗礼を受けたあとは、ルールを破らないようになって、メジャーリーガーとして環境に適応していくのでしょう。

飲みにも暗黙のルールがある

先に帰るのはお約束破り
先に帰るのはお約束破り

   さて、みなさんの職場にはアンリトン・ルールがありますか? 大抵の職場は「みんな仲間だよね」という集団意識=お約束が色濃く存在しています。そして、破れば報復が待っている職場もあります。

   取材したある会社では、先輩から飲みに誘われて同行した場合、終電まで、または上司や先輩がいる間は残らないといけないというお約束が暗黙知として存在していました。後輩が先輩から仕事の指導を受ける貴重な機会と捉えられて、社内では当たり前のお約束として脈々と続いてきたようです。後輩が帰りたいようなそぶりを見せると「わかっているよね?」という無言のプレッシャーがかかります。

   しかし、その「お約束」をわかっていながら、無視して帰ってしまったらどうなるか? 後輩のDさんは自宅が会社から遠く、入社間もない中途採用組のため、お約束など気にする必要などない......と考えてか、

「自宅が遠いのでお先に失礼します」

と席を立ち、帰ってしまいました。通常であれば「何をいっているのだ。まだ、飲むぞ」と引き留めるところですが、そのいとまを与えず立ち上がり、さっさと立ち去ってしまったようです。先輩は唖然としつつ、1人で飲み続けました。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。「高城幸司の社長ブログ」
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