J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

離脱ショックの今が「絶好のチャンス」 混乱のさなか三菱UFJ株を買う

   2016年6月23日に行われた国民投票による英国のEU離脱ショックで、為替相場や株式市場が世界的に混乱している。

   それでなくても、日本経済は停滞ぎみ。日本銀行のマイナス金利政策の導入で、銀行株を取り巻く環境は厳しい状況にある。消費増税の再延期で、財政不安から長期金利が急上昇して国債価格が下落するリスクをはらんでいるはず。安倍晋三首相がかつて再延期の理由に挙げていた「リーマン・ショック級」の金融不安が訪れたようにも思える状況だ。

買い増しのチャンスを窺う

   そうしたなか、私は、ここしばらくが「絶好の買い場」だと捉えている。
そう直感したきっかけは、離脱決定からさかのぼること10日前、6月13日の日本経済新聞1面にあった「英離脱警戒 マネー委縮」「世界株安・円高が進行」という記事だった。そのときは、まさか「離脱」するとは思っていなかったが、景気の停滞・後退局面での銀行株は、経済指標のちょっとしたマイナス情報であっても値下がりしやすい傾向あるからだ。私は長らく三菱UFJフィナンシャル・グループ株を保有しており、買い増しのチャンスを窺っているのである。

   そもそも、初めて同株を買ったのは2007年のことだった。
それまでは1000株単位だったこともあり、高くて手が出せなかったが、同年10月1日、売買単位が1000株から100株に変更になり、10月15日、1148円37銭で100株購入した。

   ちなみに、三菱UFJは、中核の三菱銀行(当時)が日本で唯一、公的資金の資本注入を受け入れなかった銀行で、その後の経営統合で公的資金を抱えることになっても、2006年6月には返済をいち早く済ませて体質強化していた。そのため、銀行株を買うなら、まずは三菱UFJと決めていた。

   2007年といえば、日経平均株価が7月9日に1万8261円の高値つけた時期。8月に米サブプライム問題が持ち上がり、世界同時株安が起こった。購入したのは、米サブプライム問題の発生2か月後ということになる。

   翌2008年9月にはリーマン・ショックが襲う。市場が混乱するなか、目にしたのが同年10月14日付日本経済新聞の「モルガンへ出資 三菱UFJ」の記事。なんと三菱UFJが経営危機に陥った米大手証券のモルガンスタンレーに金融支援するというではないか。「今が底」、時間が経てば株価は上がると判断して、ここで買い増した。

買い材料が出たのに大きく下げ

   その後も下げ局面で買い下がった。2011年12月16日に328円で100株購入。これが購入時の最安値で、この時点で1900株を保有。平均取得価格は708円57銭だった。
思惑どおりその後に反騰、アベノミクス効果で2015年8月6日には936円80銭の高値をつける。その間、2014年10月から2015年4月にかけて700株を利食いした。

   2016年に入っても、安いところでは買いを入れている。三菱UFJは同年5月16日、上限1000億円の自社株買いを取締役会で決議した。自社株買いの記事は、見方を変えると株価下支え要因とも読める。株式市場の動向もあるが、「買い」材料がないわけでもない。
折しも、6月25日付日本経済新聞は1面で「英、EU離脱を選択」、「日経平均株価の下げ幅は16年ぶりの大きさ」と大きく報じた。日経平均株価の終値は前日比1286円安の1万4952円と1年8か月ぶりの安値をつけた。「バブルが崩壊した2000年4月以来の急落で、過去8番目の大きな下げ」とある。

   5月の買い材料に加えて、株式相場まで味方してくれたのだ。買わない理由はない。
2016年7月8日現在の株価は428円70銭まで値下がりしている。

三菱UFJフィナンシャル・グループ株
2016.7.8日現在 3300株保有 平均取得価格671円70銭
年初来高値 2016/01/04/ 763円50銭
年初来安値 2016/07/08/ 425円80銭