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「カモメ」のうんちが子どもを襲う ご心配なく、日焼け止めだから

   スキンケア商品を手がける「ニベア」がブラジルで展開するセールスプロモーションを紹介しよう。同社の日焼け止めクリームを、海辺で遊ぶ子どもたちにも塗ってほしいと願って作られたのはカモメ型ドローン。空を舞いながら何を偵察しているかというと――。

塗らない子どもを見つけると

空から子どもたちに降ってきたのは・・・?
空から子どもたちに降ってきたのは・・・?
 

   実はこのドローン、日焼け止めクリームを「うんち」のように発射できるしくみを装備していて、母親の塗るクリームを嫌がってすっぴんで砂浜に飛び出した子どもを見つけては、「日焼け止めうんち」で狙い撃ち。白いクリームが命中すると、子どもはしぶしぶ体じゅうにクリームをのばし、周りの大人は大笑いだ。

   このキャンペーンは、世界3大広告賞の一つとして知られる「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」で、ある審査員から「バカみたいな動画だったが、みんな見たほうがいい」と評されて話題を呼んだ。

   ニベアは、子ども向け日焼け止めキャンペーンでは過去にも実績がある。そのときはドローンではなく「人形」を製作。紫外線に反応する特殊な素材で作られたその人形を屋外に連れて行くと、やがて肌が赤く「日焼け」していく。人形に日焼け止めを塗っておくと、赤くならないという、こちらもユニークなものだった。

   ブラジルでは、皮膚がんにかかる人が多いにもかかわらず、「お年寄りの病気」とみなされ、子どもや若者が日焼けの危険性を軽視しがちであることが懸念されているという。そういう事情も、このインパクトの強いプロモーション動画の背景にあるようだ。(執筆:赤江龍介 編集:岡徳之)