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小6の子に留守番させられない? ドタ欠勤の同僚に愚痴の一つも

「子供を何歳から留守番させるか」は、しばしば議論になるテーマの一つだ。中学校に上がるまではさせられないと考える人から、しつけが十分であれば未就学児でもOK、という人まで様々な意見がある。

   そんな子供の留守番をめぐり、小学6年生と4年生の子を家に置いたままにできない同僚への愚痴が、ネット上に寄せられている。この年齢の子供に留守番をさせるのは、よほど非常識か。

  • 一人ひとり個性も発育度も異なるから
    一人ひとり個性も発育度も異なるから
  • 一人ひとり個性も発育度も異なるから

1日くらい何とかならんか

   相談が書き込まれたのは、Q&Aサイト「発言小町」だ(2016年7月23日)。

   投稿者のパート職場の同僚Aさんは、小6と小4の子持ち。ある日、「実母が子供の面倒を見てくれると言ったが、都合が悪くなってしまった。子供の面倒を見る人がいないから休みます」と、急に仕事を休んだ。投稿者は「忙しい日だったので、一人減った分きつかったです」と内心、不満がくすぶる。

   もともとAさんは「何かあったら大変、昼食の準備がある、さみしがる」などの理由で、子供が長期休暇に入ると平日ずっと休み、週末1日だけ出勤という働き方をしている。

   上司は許可しているが、ロッカー室で「急に子どもの予定入っちゃった。体調不良とうそついて休もうかな」「早退して、家のエアコンつけてお菓子の準備もして子供を出迎えなきゃいけないから忙しい」などと漏らすこともあり、周囲にはイライラが募っているようだ。

   自身も中学生、小学生の子がいるという投稿者。

   「そんなに留守番させるってだめなんですか? 体調不良の時や、長期休みも普段通り出勤してほしいとかいうわけではありません。たまたま平日出る予定だった日、1日くらいなら何とかしてほしいのです」

と鬱積した思いを吐き出している。

事情があるかもしれず

   回答者の中には、

「同じ年ごろの子供を留守番させて、夏休み中もパートしています。私の場合は8月は家族旅行とか、子どもの予定に合わせて数日休ませていただきます」

と、実際に子供を留守番させて働いているという人もいれば、

「1)その方は子供依存。たまにそういうママさんはいます。自分がいないとって思ってるらしいのですけど、実は自分が子供に依存していて、子供たちを抱え込んでしまう。2)お子さんに留守番できないような事情がある。例えば何か障害などを抱えていらっしゃるとか」

と、子供の年齢とは別の要因、事情にも配慮すべきだと主張する人もいる。一方で、

「私は子供を海外で育てました。私が子供を育てた国では、小6、小4にベビーシッターをつけずに留守番させるのは違反でしたよ。そんな国で子育てを長くしていると、日本に戻ってきても子供だけで留守番というのは怖くてできませんでした」
「留守番させるかどうかは家庭の方針によると思いますが 今どきは、小学生の留守番は危険という考えが主流だと思いますし私も留守番はさせません」

など、小学生にはさせるべきではないと考える家庭も多いよう。また、

「何年生だから留守番させるとか、その子供の性格も知らなければ一人一人の性格も違うので、安易に型に嵌めて考えても仕方ないでしょう」

など、年齢ではひとしなみに判断できないとの意見も多かった。

   さまざまな回答を受け、ちょっとしゅんとなった投稿者からは、

「私自身がかぎっ子だったので、高学年になれば大丈夫だという感覚でした。我が家の子供も高学年になってからはお留守番してもらっていたのでAさんにきつくなってしまいました。不愉快に感じた方、すみませんでした」

と、反省の弁が寄せられた。

子どもの自主性により

   子供の留守番については、母親のためのウェブメディア「mamaPRESS -ママプレス-」にも考え方の筋道が紹介されている(2015年9月11日)。

   初めて留守番させた年齢は10歳が最も多かったというボイスノートマガジンの調査、小学生の7割以上が留守番を経験しているというアイ・オー・データ機器の調査を引用した上で、

「具体的に『何歳からOKなのか』というのは、子どもの自主性によって異なります。『さまざまな危険を理解できるのかどうか』『その危険から自分で逃れることができるか』という点が重要です。ご家庭で決めたルールをしっかり覚えて実行できること。電話をかける、ご近所や近くの店に助けを求めるなど、自分から逃げるための行動ができるといいでしょう」

と述べ、やはり年齢によらず、それぞれの成長の度合いや自主性を見極めて、という考え方を示している。(MM)