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明治、ちぐはぐ 早稲田、戸惑い FX対抗戦

   トランプノミクスとともに注目を集めたのは、2016年11月30日に開かれた石油輸出国機構(OPEC)総会だった。減産で合意されれば、原油価格が上向き、グローバル経済にとってよい流れになると見られ、円安・ドル高方向へ動くと予想された。減産合意が報じられ、早明両君とも読みは正しかったのだが、取引はタイミングが重要。それぞれに勝機はありつつ......。

決済が早すぎたと後悔(明治)

   今週(2016年11月28日~12月4日)のドル/円相場は111円台から114円後半まで上昇する展開となった。

   11月30日に石油輸出国機構(OPEC)総会が行われ、一時は警戒感からリスクオフの円買い戻しがあったものの、無事減産合意がなされたことから円安・ドル高方向に動いた。また先週に引き続き、米次期大統領ドナルド・トランプ氏の経済政策「トラプノミクス(大幅減税・大規模インフラ投資・規制緩和)」への期待感、米連邦公開市場委員会(FOMC)による追加利上げが確実視されることも、その要因となっている。

   来週の相場は、12月13~14日に行われるFOMCの追加利上げ観測を背景に、引き続きリスクオンの展開が予想される。

   今週の取引は11月28日午前中にNY原油先物が大きく下落したことから、リスクオフの展開となり円買いが進んだが、その後もみあい、上値が重いように見えたのでショートした。しかし、反発を始めたので損切りを行った。

   11月30日は、下降トレンドの下げ渋りから始まったので、その後また前日高値ぐらいまでは上がると考えてロングした。確かにこの予想は当たったが、OPECの定例総会に出席していたサウジアラビアの関係者が「減産合意に近づいている」と発言したため、その後大きく上昇し、決済が早すぎたと後悔。夜にももう一回ロングし、利益が出た。

   12月1日は、前日の上昇分の利益確定売りが入り、最初は値を下げた。下降トレンドのなか、ロングで逆張りをしたが、下げ止まらずにいたので損切りを行った。損切りをした時間帯から下げ止まり反発を始めた。(明治NS)

取引履歴

(1)11/28 18:00 111.949 ショート
(2)11/28 19:02 112.358 決済   損益-122.700
(3)11/30 07:32 112.411 ロング
(4)11/30 12:18 112.576 決済   損益+47.85
(5)11/30 19:00 113.057 ロング
(6)11/30 22:04 113.297 決済   損益+67.2
(7)12/01 11:11 114.480 ロング
(8)12/01 13:14 114.145 決済   損益-103.85

先週からの損益 -111.50円
現在 1888.83円

OPECの減産合意で利益を出す(早稲田)

11月30日(水)

   この日は石油輸出国機構(OPEC)の総会を前に、原油の減産で合意するとの見方が広がり、米10年債利回りが上昇していたことから、ドル買い円売りが進むと予想した。実際に減産合意がなされ、ドル円は急上昇したため、かなりの利益を出すことができた。

   1ドル112.82円で買い、1ドル113.58円で売った。

   1772.39円が1848.56円になった。

12月1日(木)

   この日は朝から日経平均株価が大幅に上がっていたことと、前日のOPECでの減産合意を受けて円安が進んでいたことから、引き続きドル買い円売りが継続すると予想した。しかし、大きな要因があったわけでもないのに、急に円高方向に振れてしまったため、損切りをした。一部報道では、利益確定売りが行われたということだ。(早稲田YT)

   1ドル114.28円で買い、1ドル114.00円で売った。

   1848.56円が1820.42円になった。

先週からの損益 +48.03円
現在 1820.42円