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こんなバナー広告は歓迎ですか 行きたいイベントの航空券一発で

   好きなスポーツの試合観戦やごひいきのアーティストのコンサートを目的に、海外旅行に出かける人もいるだろう。あるいは、外国を訪れた折に、現地ならではのライブイベント情報を聞き込み、ちょっと足を延ばしてでも楽しんでみたいということも、ありそうではないか。

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情報記事を見て、行きたくなったら

   そんな状況において便利に使える情報検索のシステムが最近、提供されるようになった。ウェブマガジンやニュースサイトなどで何かイベントの情報を見つけた際、開催会場までのベストフライトすぐに割りだし、あっという間に航空券を予約できるのだという。

   イギリスのオンライン旅行会社Cheapflightsが開発したのは「Drag, Drop and Go」というバナー広告。その名の通り、スポーツの試合やコンサートの情報・予定を紹介する各種の記事を見て「行ってみたい!」と思ったら、記事に添えられた画像をバナーに「ドラッグ&ドロップ」するだけで、最適かつ最安値のフライトを検索・表示してくれる。

   主要な都市や観光地ならともかく、イベントによっては現地までの移動手段を探すのに苦労することもある。大都市の中心部から離れたエリアで開かれる場合は、最も近い空港はどこなのか調べる必要があるかもしれない。地方都市や田舎なら、最寄りの空港を探し当てなければならない。そんな煩わしさをなんとかしようと開発されたのだという。

1枚の画像からフライト情報まで検索

   検索対象となるのは、スポーツイベントやコンサートのほか、音楽フェスティバルや舞台など。例えば、ロンドンに住む人がスペインで行われるサッカーの試合の情報記事を読んで観戦に行きたいとなった場合、記事中の画像を、そのすぐ横に表示されたバナー広告にドラッグ&ドロップすれば、試合会場に一番近い空港とフライト日程の情報が収集され、「Book now(今すぐご予約を)」ボタンが表示される。それをクリックすることで、最適なフライトをおすすめするページにアクセスすることができる。自分で一つ一つ検索することを考えると、かなりの時間短縮になりそうだ。

   バナー広告が画像からイベントの情報を読み取り、最適フライトにたどり着く仕組みは、以下のようなもの。

・まず、画像検索システムが、指定された画像に映る人物やイベントを解析

・次に、ロケーション検索システムが、出発地を特定

・続いて、チケット検索システムが、画像の人物やイベントから日時・会場を特定

・最後に、フライト検索システムが、最適なフライトを見つけ出す

   たった1枚の画像からフライト情報まで検索できてしまうこのバナー広告。これなら、普段はバナー広告を邪魔者扱いしているユーザーも大歓迎? 旅行予約以外にも利用が広がりそうなアイデアだ。(執筆:中井千尋 編集:岡徳之)