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就活だけじゃもったいない リクルートスーツはいつまで通用?

   就職活動を始めるにあたり、まず用意しなければならないスーツ。安物では印象が悪いんじゃ... と、ちょっと奮発して高めのものを選ぶ学生も少なくないのではないか。

   就活限りで着なくなるのはもったいないと、入社後もリクルートスーツを着続ける人もいるだろうが、いつまで通用するのだろうか。

  • 捨て時がわからない
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後輩から、戒めの声が...

   2017年4月で社会人2年目になる女性が、Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」(3月17日付)に、こんな相談が寄せられた。

   投稿者の職場はスーツ必須で、リクルートスーツに、就活中使っていたパンプスを使い続けているという。

「普通は改めてスーツを買うものでしょうか?」
「いつ頃まで、リクルートスーツを着てもよいのでしょうか?」

と、世間の考えが気になるようだ。

   回答者からは、リクルートスーツも着続けてもよいとしつつ、

「仮にリクルートスーツがまだまだ着れそうな状態であっても、『社会人がいつまでたってもスーツ1着だけを着続ける』より、複数のスーツを季節やTPOに合わせて使い分けるのが一般的です」
「季節の変わり目に仕事に差し支えない程度のおしゃれなスーツに変えるってとても自然でいいと思います」

と、何着か持っておくとよいとの意見が寄せられている。

   4月から新社会人になる、投稿者の後輩にあたるユーザーからも、

「もちろん働き始めてからもリクルートスーツも着ますが、私は着回す為にブラウスだけじゃなくスーツももう1着買うつもりです(中略)服装だったり気を付けないと。見ている人は見ていますよ」

と、戒めの声が書き込まれた。

「せめてクリーニングには出して...」

   2017年3月29日に、J‐CASTニュースがまもなく入社2年目になるビジネスマンに話を聞いたところ、見た目でリクルートスーツであることがわかり、「みんなに笑われたことがありました」と話した。

   また入社後を考え、就活の段階で「ちょっと高めの濃紺のスーツを買って、就活していた友人もいました」との声もあった。

   身を置く業界や職場によっても、許容範囲が違うのかもしれない。

   では、1年生のリクルートスーツ姿を、会社側はどのように見ているのだろうか――。最近はIT企業にみられるように、入社時からスーツでなくても許されるケースが増えているようだが、スーツが「仕事着」のような金融機関や商社、あるいは営業部門などの人に接する機会が多い職場ほど、スーツ姿が求められている。

   ある調査では、人事担当者から「新調したスーツで入社するのが望ましいが、金銭面で厳しいこともわかっています。しかし、せめてクリーニングには出して、パリッとした姿で出社してほしい」との声が寄せられていた。勤め人たるもの、だらしないのはダメなのだ。

   してみると、1年生とはいえ、部下にはなるべく早くリクルートスーツを脱いでもらいたいと思っている上司も、案外少なくないのかもしれない。(MM)