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50才、オンライン英会話にハマった理由(8)

   私が「オンライン英会話」に出会ったのは50代になってから。かなり遅いデビューです。

   正直に告白すると、「オンライン英会話」には「安かろう、悪かろう」のイメージがあり、フィリピン人講師にもいい印象を抱いていませんでした。今回は、そんな私をガラリと変えた、「オンライン英会話の魅力」について熱く語りたいと思います。

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最大のメリットは「安さ」と「手軽さ」

   オンライン英会話を始めた「動機」は、「オンライン英会話ってオススメですか?」と聞かれることが増えたからです。

   「自分が体験したことしかアドバイスしない」主義の私ですから、これはもう、自らチャレンジをして善し悪しを判断するしかありません。「どれどれ、お手並み拝見」とばかりに、5つのスクールの無料体験レッスンに申し込みました。

   最初は、お決まりの「失敗」を繰り返しました。

   前回にも書きましたが、「フリートーク」は疲れるし、「ビジネス英語」はレッスン内容が、ずさん(スクールによるかもしれませんが)。「ネイティブ講師」は値段が高いうえに人数が少なくて予約が面倒くさい。正直、あまり良さを感じなかったのですが、ここでやめてはみなさんにアドバイスなどできません。仕事だと割り切って、作戦を変更してみました。オンライン英会話の「メリットは何か」を考えてみたのです。

   オンライン英会話の最大のメリットは「安さ」と「手軽さ」です。ならば、「安かろう、(少しくらい)悪かろう」でもいいから、「安さ」と「手軽さ」を享受することを最優先にしました。

   まず、「毎日受講する」ことを「マイルール」にしました。月額定額制が多いので、授業を取れば取るほどお得になる仕組みだからです。次に、「教材を使う初級レベルのレッスン」を選びました。事前準備が必要ないので負担が軽くなり、毎日やってもつらくありません。

無料体験中にあらゆる「コース」を試してみた

   オンライン英会話には、「フィリピン人講師とフリーに会話する」イメージしかなかったのですが、じつは、どのスクールも日常英会話からビジネス英語、発音レッスン、テーマ別ディスカッション、TOEIC対策コースなど、工夫を凝らした「教材(コース)」を用意していることが分かりました。

   そこで、無料体験中にありとあらゆる教材(コース)を試したところ、「初級コースが役に立つ」ことを発見しました。

   たとえば、初級英会話コースは「数の数え方」から始まりましたが、「一束の花束 a bunch of flowers」とか、「一瓶のジャム a tin of jam」など、基本的な表現ほど忘れていました。

   発音もしかりです。「open」の発音を直された時はショックでしたが、いろんな単語を間違えて発音していたことに気付かされました。

   そして、手軽に数をこなせるオンライン英会話こそ、基本からコツコツとステップを踏む勉強に向いている、という結論に達したのです。

   つまり、初級を終えたら中級、その次は上級、会話コースを終えたらディスカッションコースと先が長く、一つずつ目標をクリアする楽しさを味わえます。

   抱負な教材(コース)は、私がオンライン講座に目覚めた理由の一つです。教材もオンラインで提供されるので、追加料金がいらないことも魅力です。

フィリピン人講師の熱心さに 心が動いた!

   もう一つの大きな理由は、フィリピン人講師の熱心さです。

   「安さ」が最大のメリットだと割り切った私は、高額なネイティブ講師のスクールではなく、安いフィリピン人講師のスクールを選びました。しかも、私が選んだスクールは受講数に制限がありません。先生さえ見つかれば、1日に何回も受講し放題なのです。

   ネット上では、「人気がある講師は予約が取れない」と批判されていますが、これも事実。ランキング上位の講師はほぼ先約が入っていて、割り込む余裕はありません。

   でも、このランキングも「果たして信用できるかな?」というのが「斜に構えた50女」の正直な感想です。

   評価に納得する一方で、イマイチだった講師の評価が高くて驚くこともあります。若くてかわいい(かっこいい)講師や、「ワオ、すごい!」と大げさに反応する講師が「フレンドリー」だと評価されているケースも目立ちます。

   地味な講師や口下手な講師、熱心なあまり指導が厳しい講師(何回も言い直しをさせる)に低い評価がついていることもあります。

   私は人の評価は気にせずに、自分が良いと思った講師を選んでいますが、「まじめで、根気良くまちがいを訂正してくれる講師」が好み。こういう人はあまり予約が入らないので、いつも「しめしめ」と、ほくそ笑んでいます。

   それにしても、フィリピン人は熱心です。フルタイムの仕事や学校と掛け持ちしている人が多いのですが、おしなべて明るく、疲れている表情を見せません。「朝シフト」「夜シフト」「真夜中」とシフトがあって、受講する時間帯によって自然と顔なじみができます。

   訛りはありますが、それも人それぞれ。たまに「言っていることがよく分からない」人もいますが、優先順位を決めているのでまったく気になりません。

   オンライン英会話の優先順位は「安さ」と「手軽さ」、そして「基本の復習」ですから、それ以上のことは他で補えばいいだけです。私は、BBCラジオでネイティブの音声を聴き、ネットニュースやNYタイムズを読んで応用力を磨くようにしています。

   もう少し使いこなしたら、上級者向けの「オンライン英会話活用法」も会得します。それまでしばしお待ち下さい。

今週のニュースな英語 ~「ハリポタ」にもLGBT? ~

   映画「ハリー・ポッター」の新シリーズで、若き日のアルバス・ダンブルドア校長先生の役を英国人俳優ジュード・ロウが演じることが発表されました。この配役をめぐって、意外なところに注目が集まっています。

   「ハリポタ」の著者であるJKローリングさんは、以前からダンブルドアが同性愛者であることを公言していました。10年前のBBCニュースによると、ファンイベントで初めて「Dumbledore is gay」(ダンブルドアは同性愛者だ)と告白したところ、 一瞬の沈黙の後、会場から大きな拍手が起こったそうです。JKローリングさんは「I would have told you earlier if I knew it would make you so happy」(喜んでくれると分かっていたら、もっと早く伝えたのに)と、まるで教科書に出てくる「仮定法の例文」のように応えていました。

   「ハリポタ」は時代に先駆けて、LGBTを取り上げていたのですね。