J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

全身脱毛に60万円、コスパはいかほど!? 私の「使用年数」から割り出してみた

   私は今、悩んでいる。全身脱毛をするか否か、それが大問題なのだ。

   オンナにとって、「ムダ毛」の処理の悩みは、かなり頭が痛い。しかも、つるつる、すべすべのお肌を手に入れるには、それ相応のコストがかかってくる。そんなことで考えたあげく、このほど私は「全身脱毛」のコストパフォーマンスを測ることに成功したのである。

  • 全身脱毛でつるつる、すべすべなお肌を手に入れる!(写真はイメージ)
    全身脱毛でつるつる、すべすべなお肌を手に入れる!(写真はイメージ)
  • 全身脱毛でつるつる、すべすべなお肌を手に入れる!(写真はイメージ)

「あの子は足の毛を剃っているらしい」

   男性の皆さんにはあまり理解されないが、女性は小学校高学年くらいから「ムダ毛」の存在に怯えはじめる。それまでつるつるだった手足にうっすら毛が目立ち始めたときの恐怖といったらない。「あの子は足の毛を剃っているらしい」とか「親のカミソリをこっそり使っていいものか」など、小学6年生になる頃にはすでに友だちとヒソヒソ「ムダ毛問題」について議論を交わしたものである。

   よく美容整形でお世話になっている湘南美容外科クリニックだと、全身レーザー脱毛の価格は60万円になる。手足、背中、うなじ、下半身までいたるところの毛を、レーザーの力で根本から撲滅するコースだ。

   すべての施術を終え、全身つるつる人間になるには2~3年かかるうえ、国家資格をもった看護師が施術を行い、さらには医師の診察付き。美容医療業界では、全身脱毛で60万円は安いほうだが、果たして本当に安いのか――。

   小学校の頃から20年も経つのに、私はまだムダ毛に怯えている。夏など電車の中でわが腕に剃り残しを発見しただけで冷や汗モノだ。

   隣の人に腕を見られないよう、さり気なく腕を組んでみたり、バッグで隠してみたり。ムダ毛の処理を怠った翌日には手足がチクチクして、実に不愉快である。

   こんな思いを20年間もしてきたのだから、そろそろ楽になってもよいのではないか。60万円といえば、会社員ならボーナスが軽く飛んで行くほどの一大投資である。果たしてコスパが良いのか悪いのか。「全身脱毛」への悩みは深い。

1か月あたり約900円

   厚生労働省の「2015(平成27)年簡易生命表の概況」によると、日本人女性の平均寿命は87.05年。この調査にある「主な年齢の平均余命」を見ると、30歳の私はあと57.32年生きることになっている。

   年金もほぼもらえないフリーランスの私が、あと57年も生きるのかと思うとゾッとするが、まあいい。湘南美容外科クリニックで全身脱毛をやるなら、金額は60万円だから、60万(円)÷57.32(年)=1万467。1年あたりの脱毛コストは約1万円、1か月あたり約900円になる。

   おお! 1か月わずか900円で、これからの人生をつるつるの身体で過ごせるなんて安いではないか! 

   万が一、私の余命が平均57年の半分の「28.5年」だとしても(不謹慎な想像をお許し頂きたい)、月々の脱毛コストは1700円である。残り28年しか生きられないなら、なおのことつるつるの美しい身体で死にたいものである。

   よく保険のCMで「月々わずか○○○円で安心が手に入ります!」とやっているが、これからの人生を毎日のムダ毛の処理に悩まされることなく、好きな服を着て楽しめるなら、毎月900~1700円くらい安いものだ。

   近場までタクシーに乗るのを1回ガマンする程度だ。よし決めた! 私は全身脱毛をするぞ。

   美容の問題でこれだけ悩むなんてバカらしいと感じる方もおられるかもしれないが、皆さんも大きな買い物をする際、「これから何年使うのか」、割り算してみるとコストパフォーマンスの良し悪しが分かるので、けっこうオススメである。(北条かや)