2019年 10月 17日 (木)

まずは「動詞」を攻略! ビジネス英語の「肝」はココ (14)

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   ビジネスやニュースで使われる「生きた英語」を読み解くポイントは、ズバリ!「動詞」です。

   動詞さえ分かれば、たいていの英文は意味が分かります。とりわけ「辞任」「昇進」といった「人事」をあらわす動詞はビジネスの頻出単語。40代のやり直し英語は、人事にまつわる動詞から攻略しましょう。

  • 「辞める」にもいろいろある
    「辞める」にもいろいろある

「退任」から「クビ」まで、「辞める」はニュースで連発される!

   まずは、職や地位を退いたり辞めたりする時に使われる「動詞」です。最近も、公務からの引退を宣言した英国のエジンバラ公から、米国のトランプ大統領から突然解任されたコミー前FBI長官まで、いろんな「辞める」が話題になりました。

   たとえば......

   エジンバラ公は... 引退する「retire」「step down」

   The Duke of Edinburgh is retiring ( stepping down ) from royal duties.

   (エジンバラ公が王室公務から引退する)

   天皇陛下は... 退位する「abdicate」

   日本の天皇陛下のご退位報道には「step down」のほかに、「abdicate」が使われました。

   Emperor Akihito is expected to abdicate in December 2018.

   (昭仁陛下は2018年12月に退位される予定だ)

   故スティーブ・ジョブズ氏は... 去る「leave」、追い出す「kick out」

   任期満了で辞める時に使う「retire」と比べて、「leave」には意に反して去るというニュアンスが加わります。故スティーブ・ジョブズ氏が自ら設立したアップル社を去った時は、「leave」のほか、「kick out」(追い出す)」まで登場しました。

   Steve Jobs left Apple in 1985.

   (スティーブ・ジョブズ氏は1985年にアップル社を去った)

   Steve Jobs was kicked out of Apple in 1985.

   (スティーブ・ジョブズ氏は1985年にアップル社を追い出された)

   ちなみに、ジョブズ氏自身は後日、スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチで、「I was out」(私は追い出された)と表現しました。「I left」(私は去った)と言わなかったところに、ジョブズ氏の強い憤りを感じます。

   ユナイテッド航空の社長は... えっ、辞任しないの?「resign」

   乗客引きずり下ろし事件で話題になったユナイテッド航空の最高経営責任者(CEO)のオスカー・ムニョス氏は、世間の予想に反して(?)「辞任しない」ことが話題になりました。

   United Airline's boss Oscar Munoz will not resign.

   (ユナイテッド航空のオスカー・ムニョス氏は辞任しない意向だ)

   コミー前FBI長官の解任劇は...「fire」「dismiss」「replace」!

   President Trump has fired FBI Director Comey.

   (トランプ米大統領は、コミーFBI長官をクビにした)

    James Comey was dismissed from his post as FBI director.

   (ジェイムス・コミー氏は、FBI長官の職を解任された)

    James Comey will be replaced by someone who will do a far better job.

   (ジェイムス・コミー氏は、他のもっとすぐれたヤツに差し替えられるだろう ※トランプ氏がツイッターでつぶやいた原文ママ)

   「fire」クビにする、「dismiss」解雇する、「replace」差し替える、いずれも「辞めさせてやる!」という強い意志を感じさせる動詞です。本人の意志に反して辞めさせるわけですから、他動詞を使うのですね。わが身には降りかからないようにしたいものです。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。TOEIC(R)L&Rテストの最新スコア970点。これまで英検、TOEIC、TOEFL、IELTSをすべて受験し、GMATにも挑戦。30年近く仕事をしながら英語を学び、海外駐在員として滞在したロンドンでは、イギリス式の英語学習法も体験した。「いくつになっても英語は上達できる」をモットーに、40代での英語やり直しを提唱している。現役ビジネスパーソンならではの実践的なアドバイスが「役に立つ」と人気。
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