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11月、機長の退職で エア・ドゥ、2路線34便が運休 

   北海道の航空会社AIRDO(エア・ドゥ)は、2017年11月の期間中、東京(羽田)‐札幌(新千歳)、札幌(新千歳)‐仙台線の2路線 34 便(17 往復)を運休すると、10月31日に発表した。

   エア・ドゥによると、機長が退職してパイロットの人繰りがつかなくなったためで、こうした理由での長期運休は初めて。運休対象便を予約している利用者には、10 月31 日から、振替便や払い戻しなどの手続きに順次応じていく。

  • エア・ドゥ、11月に2路線34便が運休
    エア・ドゥ、11月に2路線34便が運休
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中型機の整備と重なり......

   11月の運休について、エア・ドゥは「機長2人が8月末と10月末にそれぞれ自己都合で退職したことで、11月に整備に入る中型機の代わりに用意していた小型機が稼働できなくなり、計画していたスケジュールでの運航が難しくなりました」と説明した。

   機長は、小型機と中型機それぞれ別のライセンスが必要なため、小型機のライセンスを持った機長の人繰りがつかなくなった。

   同社では16年11~12月の4日間に、機長が病欠のため、急きょ運休を余儀なくされたケースがある。広報担当者は「急な運休でお客さまにご迷惑をおかけしないよう、計画運休することにしました」と話す。

   12月以降の便は現在精査中で、「運休する場合は速やかに公表します」という。

   エア・ドゥはパイロット不足などを理由に、17年10月からの冬ダイヤで札幌-広島線の廃止や札幌-仙台、中部線を減便している。

   航空業界は格安航空会社(LCC)の台頭などでパイロットの需要が急増。世界的にパイロットの確保が難しくなっている。