2024年 4月 20日 (土)

もうイヤだ! 部下を虐めるゴマすり上司 ノイローゼ寸前から身を守る方法は?(江上剛)

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   入社2年目です。異動で部署が変わったのですが、新しい課長の指示がよくわかりません。というのも、「あれをしろ」「売り上げを伸ばせ」と要求してくるのですが、具体的にどうやればいいのかと聞くと、「それを考えるのが、オマエの仕事だ!」と突き放されます。たしかにそうなのでしょうが、なにか漠然と言われているような感じがあって、どこまでが指示で、どれが叱咤激励の類なのか、はっきりしないのです。こんないい加減な支持の仕方ってありますか。私が忖度して、仕事を進めればいいということなのでしょうか。

   こういう上司が一番難しいね。どうやって扱っていいか、本当に悩む。

  • こんな上司はどこにでもいる!
    こんな上司はどこにでもいる!
  • こんな上司はどこにでもいる!

指示に具体性がないのは「自分でやり方がわからないから」!?

   というのは、指示に具体性がまったくないわけでしょう? 「それを考えるのがお前の仕事だ」と言われても、「一緒に考えるのがお前の仕事だろう!」と言い返したいよね。

   だけど言い返したら、何を生意気言うんだと、スマホで頭を殴られかねない(暴力沙汰を起して、辞めてくれたほうが清々するけどね)。

   でも、こういう上司は本当に多い。こんな上司の下で、仕事をしてもいいことなんかない。

   もしミスを起したりしたら、「聞いてないよ!」と怒鳴りだす。反対に成果が上がったら「私が指導しました」と自分の成果を誇って、部長に報告するだろう。あなたの頑張りなんて完全に無視!

   ああ、嫌になっちゃうよね。

   私もこんな課長に仕えたことがあった。あなたよりもっとひどかった。

   ケチだし、尊大だし、部下を虐めるし、怒りだしたら止まらなくて部下を追い詰めるしね。

   そのくせ仕事はまったくできない。頑張ろう、目標達成しよう、あれができてない、これができていない、お前、なにやってるんだ......

   指示に具体性ゼロ。だってそんなこと彼自身がやったことがない。コネとゴマすりだけで課長になったのだからね。でもエリート意識だけはたっぷり持っていた。

   まともな仕事をしてきていないから、自分でも具体的にどうやったらいいかわからない。だから具体的な指示なんかできるはずがない。どうしようもない課長だった。

   今、思い出しても腹が立つほどだ。

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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