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急落するドル、一時105円台半ば 慶応、勝ったり負けたりの売買で......

   ドル円相場が荒れた。米国債利回りの上昇や米連邦準備制度理事会(FRB)が数か月内に利上げするとの観測が強まるなどのドル高材料が少なくないにもかかわらず、日本銀行の国債買い入れ規模の縮小(テーパリング)への警戒感と、国内機関投資家による米国債の償還や利払いに絡んだ円買いなどを受けて円高ドル安が進んだ。

   東京外国為替市場の円相場は1ドル108円台後半から、2018年2月16日には105円台半ばまで下落。この日は政府が国会で、黒田東彦日銀総裁の続投を示すなどの動きがあったものの、市場は「想定内」の予測で、円高傾向に歯止めがかからなかった。

   こうした動きに、慎重を期す早稲田の唯光、身を乗り出す明治RWと慶応の石油王。それぞれの見立ては......

  • 大荒れのドル円相場に挑む!
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昨年9月8日の安値更新、予想以上の急落(早稲田)

   2月13日(火)

   トレンドの底が形成されている雰囲気が漂うと解釈してきたが、今日の相場には、下降トレンドの底を更新する形となった。安値が107.398円をつけ、直近の安値である2017年9月8日の107.309円に匹敵する値を出した。大陰線(売りシグナルとなるローソク足。上下にヒゲがなく、相場の始まりから終わりまで終始売られた状況)であることから、下降トレンドはいまだ形成途中であるようだ。

   しかし、9月8日の安値を突破はしなかったことから、新しいポジションをとることは見送った。

   2月15日(木)

   今日を含め、この3日間にかけて大陰線が形成されている。大陰線が3つ並んでいることから、強い下降トレンドが形成されていることがわかる。ローソク足チャートではなく、折れ線チャートで確認してみても、急激な下降線となって価格が表されている。

   9月8日の安値を大きく更新する形となった。この安値に指値でポジションを持つ注文をしておけばよかったなと反省する。

   予想以上に短い間に下落する3日間であった。

   2月17日(土)

   強い下降トレンドが形成されていると判断し、売りポジションでエントリーすることに決めた。成り行きで100ドルを新たに売りポジションで持った。売値は106.212円である。

   OCO注文(利食いと損切りを同時に発注する注文方法。片方が成立した場合に、もう片方の注文が自動的に取り消される)によって利益確定と、損切りの注文を設定した。

   指値101.204円と、逆指値111.500円で注文した。

   保有建玉 売り100ドル

前週からの損益 プラスマイナスゼロ
2月17日現在 8913円

なかなか、うまいようにいかず......(明治)

   2月13日(火)

   この日の昼すぎからドル円チャートで勢いのある下降トレンドが形成されていたので、その流れに乗り、売りでポジションを持った。

   しかし、16時ごろに少しだけですがトレンド変換のサインである長いヒゲが形成されたので、反発が怖く、そこで決済してしまった。

   その後、反発せずに下降トレンドが継続したので、「なかなか、うまいようにいかないな」と感じた。

   108.253円で売り、108.057円で決済。196円のプラスとなった。

前週からの損益 プラス196円
2月17日現在     7222円

小刻みに売買、「方向性が合っていても」(慶応)

   2月9日(金)

   日経平均株価は相変わらず軟調で、ドル円相場も下落傾向ではあるものの、過去に意識されていた108円付近の壁が厚く、これ以上簡単には円高が進まないようだ。

   この日は取引を見送った。

   2月12日(月)

   この日は振替休日で、国内の株式市場は休場。米国株先物市場が上昇から始まっていたことと、先週金曜夜のドル円相場が先月末の安値を更新するほど大きく下落したものの、結局108円付近の壁を超えることはなく、買い支えが厚く下落が失敗に終わったことから、上昇の可能性が大きいと判断した。

   しかし、祝日ということもあってなのか、大きな動きはなかったようだ。

   108円68銭で買い、108円56銭で売った。1万1580円が1万1459円に減った。

   2月13日(火)

   あまり目立った動きのなかった前日に対して、この日は日中から下落の勢いが強く、夕方には108円付近まで再度下落してきたことから、再びこの壁を越えて下落する可能性が高まっていると判断。16時頃に108円11銭で売り、その後下落したものの、一時的に107円99銭まで下落したがすぐに反発。いったん微益で決済したが、その後上昇が続く様子はなく、買い支えが十分でないとの予感がした。

   そこで、再び安値を割ったら売ろうと考えた。また2度目の売り注文は、あらかじめ設定した損切りポイントまでの値幅が小さく、自信もあったので、1回目の倍の数量を注文。ついに108円の壁を突破したので、次に意識されるのは2017年9月8日の安値である107円30銭付近になると思う。ここを突破するかがカギだが、現時点では一気に抜けて下落するよりも、いったん反発して後日この安値を試し、いずれ下抜けていくのが最もありそうなシナリオだと思う。

   108円11銭で売り、108円9銭で買った。1万1459円が1万1473円に増えた。

   107円98銭で売り、107円63銭で買った。1万1473円が1万2172円に増えた。

   2月14日(水)

   この日、ドル円相場は午前中に下落。一時的に106円台を付けたものの、夕方になって流れが逆転。16時頃に売ったが、すぐにストップがかかってしまった。

   108円20銭で売り、108円49銭で買った。1万2172円が1万1874円に減った。

   2月15日(木)

   ドル円相場は再び106円台まで下落したものの、値動きが荒く、前日のように方向性が合っていても、損切りにかかる可能性が高いと判断した。

   リーマンショックとその1か月後の世界同時金融危機から、今年でちょうど10年が経つが、現在の米長期金利の上昇と、それに伴う世界的な株安はその再来となるのだろうか。

   この日は取引を見送った。

前週からの損益  プラス293円
2月17日現在   1万1874円