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任天堂、7年ぶり売上高1兆円超え 社長交代も発表

   任天堂の売上高が7年ぶりに1兆円を超えた。同社が2018年4月26日に発表した18年3月期決算によると、売上高は前期比115%増の1兆556億円だった。

   売上高が1兆円を超えるのは、11年3月期の1兆143億円以来、7年ぶり。17年3月に発売した「ニンテンドー スイッチ」の販売台数が伸びたことや、「ニンテンドー 3DS」(11年2月発売)も発売から7年が経ち、ゲームソフトの選択肢が増えるなど好調で、売上高を押し上げた。

  • 売り上げが好調だった「ニンテンドー スイッチ」
    売り上げが好調だった「ニンテンドー スイッチ」
  • 売り上げが好調だった「ニンテンドー スイッチ」

棲み分けが奏功、「スイッチ」「3DS」ともに好調

   「ニンテンドー スイッチ」(希望小売価格2万9980円、税別)は、テレビモードや外出先などで便利なテーブルに置いて使うモード、通勤や通学の電車内などで使える携帯モードでプレイできるゲーム機。発売以来、国内外で販売が好調に伸び、2018年3月期の販売台数は1505万台数、ソフト販売数は6351万本に到達した。ソフトも国内で新たに74タイトル販売された。

   一方、「ニンテンドー 3DS」(1万8800円、税別)は持ち運びに便利なコンパクトサイズのゲーム機。「スイッチ」が発売された後も順調に伸び、国内外で同期の販売台数は640万台数、ソフト販売数は3564万本となった。ゲームソフトのタイトル数は2018年3月期、国内で新たに51タイトル販売された。

   スイッチと3DSがともに好調に伸びた理由について、任天堂広報室はJ‐CASTニュース会社ウォッチ編集部の4月27日の取材に、「スイッチについては、ソフトの『スーパーマリオオデッセイ』が世界中で1041万本の大ヒットを記録したことで、ゲーム機がよく売れる10月から12月だけでなく、1月から3月も売れたことが要因。3DSは本体発売から7年が経ち、ソフトも増えて選択肢が多くなり、スイッチとの棲み分けができるようになったからだ」と、説明した。

   また同社は、君島達己代表取締役社長が6月28日付で退任し、古川俊太郎取締役常務執行役員が同日付で社長に就任することも発表。社長交代の理由について「若返りを図るため」と、広報担当者は話した。古川氏は今年46歳と、君島氏が社長に就任したときの年齢よりも19歳若い。

   君島氏は、岩田聡社長(当時)の死去に伴い2015年9月に社長に就任。退任後は非常勤相談役に就く。