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【連休明け「やる気UP」の方法教えます】「やる気」を保つための方法は?(その2)

   テンションが上がらない状態や、やる気が起らない状態に陥りやすい人の傾向はわかったけど、そもそも「5月病」を予防する方法ってあるんきゃすか?

  • やる気を保つには……
    やる気を保つには……
  • やる気を保つには……

無理はしない!

   テンションが上がらない状態や、やる気が起こらない状態は、人が適応しようとしてストレスや疲れを感じていることが原因であることは前回お話しましたよね。

   したがって、一番重要なことは無理をしないことです。ライバルより早く!とか、あいつには負けたくない! とか、上司にいいところを見せたい! とか、自分でストレス源をつくっているケースも多いですから、今の自分をまず認めることが大事です。

   4月は自分を取り巻く環境が変わることで、仕事という本来の目的に向かう力とは別に慣れるための力を常に使っている状態です。

   環境に慣れる力が必要というのは、たとえば同じ落し物を拾うという仕事であっても、今まで室内で拾っていたものを、水中でやろうとすると勝手が違うようなものなのです。

   ですから、今の自分の位置を自分で認めてあげてください。先ほどの例でいえば、人によってはまだ水が苦手な人もいるでしょうし、水中で目を開けない人もいるでしょう。拾うまではできるが、必要なものを拾える状態ではないという状態も考えられますね。

   しかし、4月のはじめの自分を思い出してみてください。1か月かかったけれど、水があるところに来続けることができるようになっていますし、水に入れるようにはなっています。人と自分を比較せず、4月初めの自分と、今の自分を比べてみてください。できるようになっていること、これからできるようになることを見つけることができるはずです。

   このように、「やる気」を保つための方法は、今を認めて無理をしないことが第一と考えます。

夜遊び厳禁! 生活のリズムは崩さない

   ゴールデンウイークに、これだけはやらないほうがいいということはあるんきゃすか?

   ゴールデンウイークだからといって、徹夜で遊んだりするなど生活リズムを崩すことだけは控えるよう、オススメします。

   生活リズムを崩してしまうと、せっかく4月まるまる使って自分がつくってきたリズムを5月に維持することがしづらくなってしまいます。

   ただ、頭ではわかっていてもリズムが崩れる理由や誘惑は常に潜んでいるということもしっかり自覚しておく必要があるでしょう。

   常に潜んでいるリズムを崩す誘惑として、心地よかった今までの生活リズムに戻そうとするカラダの反応が考えられます。たとえば、春休みを終えて新入社員となった方であれば、学生時代の生活リズムというものに知らず知らずのうちに近くなろうとしていたりします。

   日中は遊びに全力を使い、課題は徹夜で仕上げるといったようなリズムは、社会人になってからは通用しません。今までそのリズムで生活してきた人の場合、朝7時に起きて出社し、終業後に必要な雑務を片づけて明日のために就寝するといったようなリズムは、どちらかといえば苦痛だし、それを4月いっぱいかけて矯正してきたという流れの最中にまだいるのですから、注意してください。

ゴールデンウイーク中にやっておくといいこともある

   逆に、ゴールデンウイーク中にやっておくといいことってありきゃすか?

   やっておいたほうがいいこととしては、2点考えられます。ひとつは、5月の目標を明確にすることです。そしてもう一つは、休日の自分ルールを見直す機会にすることです。

   目標を明確にするということは、一人ひとりがきっと毎日やっていることかと思います。課題を意識し、現場でどう発揮するかについて日々取り組まれていることは容易に想像ができます。

   ただ、私がここでオススメしたいのは、「今を認める」ことを前提にして、5月にガンバルことを明確にするという作業をしてもらいたいのです。

   たとえば、4月入社時点では、日報も満足に書けず捨印が欠かせない毎日だったが、今は捨印が不要なときもあるくらいまで日々の業務を報告できるようになっている。だから、5月は捨印をほぼゼロにするために業務に臨もう、といったように、より具体的に何をするかまで考えられるといいでしょう。

   というのも、漠然とした目標であれば手段や工夫が思いつかず、結果改善が見られなかったということに繋がるからです。

   また、休日の自分ルールをつくるということは、生活リズムを乱さないようにするという点でも有効です。

   たとえば、休日はどうしても多めに睡眠をとりたいといった方もいらっしゃると思います。そういう場合は、休日は2時間だけ2度寝を許すといった感じで自分ルールをつくり守っていくのです。

   社会人としての生活リズムを維持していくことはとても大切です。しかし、すべてが会社のためでは自分が置き去りになってしまいますし、負担が増すばかりですので、自分で守れるルールを自分でつくることで、リズムを崩さず自分を大切にできるのです。

   最初にルールをつくる場合は、一つだけにするとか甘めにするなど、自分ルールが負担にならないようにできることから始めてください。(木村俊夫)

木村 俊夫(きむら・としお)
木村 俊夫(きむら・としお)
キャリアコンサルタント
家庭教師・公務員試験対策講師を経て、30歳で小説家を志し活動したが失敗し挫折を経験する。そんな中での再出発がキャリアコンサルタントだった。とくに過去の経験から自分のことを自分で決められないケースを多く扱ったことから、今後は一人ひとりが自身と向き合うための手伝いがしたいとの強い思いで現在の道を進んでいる。2018年から、一般社団法人セルフキャリアデザイン協会の理事。https://self-cd.or.jp/