2019年 10月 14日 (月)

社長が挑む「社風改革」 変わる上層部と置き去り社員のギャップを埋めるには(大関暁夫)

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   3か月前に、私が懇意にする企業に転職した30代後半になるMさんから、「思ったように社風に馴染めず、どうしたものか悩んでいる」とのメールが入りました。

   Mさんは技術系大学を卒業後、大手電機メーカーに就職。約10年勤めて大手IT系ベンダーに転職しました。両社では主に営業、企画畑を歩んできたのですが、「声を上げても上まで届かない大企業組織を一度出て、ベンチャーで経営者と共に企業の成長に尽力してみたい」と、今年(2018年)初めにお目にかかった際、相談を受けたのでした。

  • 「社風改革」真っ只中の会社で立ち位置に悩む……
    「社風改革」真っ只中の会社で立ち位置に悩む……

転職3か月、会社での立ち位置がわからず......

   そんな折も折、懇意にしているIT系ベンチャー企業W社のT社長から技術営業ができる幹部候補を探しているとの話があったので、「試しに社長と会ってみますか」とおつなぎしました。

   双方初対面から好印象でしたが、特に社長の熱意が強く、Mさんが絡むプロジェクトが落ち着くのを待ってでも、との申し出があって、Mさんは7月からW社で働き始めたのでした。

   もちろん、私も場渡り的にW社を紹介したわけではなく、元々オーナー系ベンチャー企業ではあるものの、3年前から一部上場企業のグループに入り上場を目指していることから、組織管理も比較的しっかりしていたことが大企業育ちのMさんに向いているかもしれないと思った大きな理由でした。

   さらに、組織運営も社長のワンマンではなく、親会社の意見も取り入れながら合議制で物事を決めるという大企業スタイルに移行したと聞いてもいたので、より一層馴染みやすいのではないかと判断して、おつなぎしたのです。

   ところが、転職3か月で「馴染めない」とは、いったい何があったのでしょう。とりあえず電話でMさんの話を聞いてみることにしました。

「社員はいい人ばかりなのですが、熱量が足りないというのか、皆自分でモノを決めようとしない。これまでの会社では、より上層部に自分の意見を届かせようとする人たちばかりだったので、全然違うのです。
T社長も親会社に気を遣っているのか、自分一人の意見で会社を動かそうとしていない感じなので、どうも議論が宙に浮いたまま誰も球を拾おうとしない、そんな状況です。私もまだ会社の全容がわからないので出しゃばっていいものか悩ましく、このままこの風土に埋もれないと生きていけないならやめるしかないのかなと」
大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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