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独走する國學院大 ドル上昇に対応できず、早大、慶大、一橋大が後退(FX大学対抗戦)

   110円台後半だったドル円相場は2018年10月29日、日経平均株価の下落を受けて、111円78銭まで軟化。しかし、欧州株の底堅さから112円台に回復すると、翌30日には、トランプ米大統領の対中貿易への前向き発言で日経平均株価が急反発。米株式市場の大幅上昇もあり、113円15銭まで伸ばした。

   米国の10月ADP雇用統計が市場予想を上回ったこともドル買いの材料。その後は米経済統計の発表を機に112円台半ばを付けたが、週末には113円台に戻した。

   デイトレードで利益を上げて独走する國學院大学を追撃すべく、早稲田大学、慶応大学、一橋大学が動くが一歩後退。その差を広げた。明治大学はタイミングを見計らい、慎重を期した。

  • 國學院大がスゴイことに!
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損切り、そしてまた損切り......(早稲田大)

   10月30日(火)

   きょうのドル円相場は全体的にドル高が進み、17時ごろにはレンジ上限112.7円付近まで近づいた。ただ、日経平均株価が反発し、前日比300円高と一時的にいいパフォーマンスを見せていたため、NY株式市場はまだ開いていないとはいえ、レンジ圏内に収まった一時的な円高が進むと考え、売りをかける。

   1ドル112.65円で、売りポジションを持った。

   10月31日(水)

   自分の意図に反して、市場はリスク志向的なドル高基調に乗っていった。ここは損切りしかないかと......。

   1ドル112.65円で売り、122.87円で買い戻した。75円の損失。

   現在、9904円である。

   11月2日(金)

   10月初めからFX取引を始めて、もう1か月が過ぎようとしている。ここで少し、この間の為替市場の概観を振り返ってみたい。

   11月上旬までは順調に円高トレンドを継続していたドル円相場だが10月11日頃から、相場は一変した。米国の金利上昇、米中貿易摩擦などへの投資家の警戒が強まったことで、米国株は売られに売られ、NY外国為替市場が開く前に、1ドル113.3円程度を付けていたものが、投資家がリスク回避の動きを見せ、円買いに集中したことにより、たったの1日で112.3円まで下げるという、われら学生トレーダーにとっては波乱の幕開けを印象付けた。

   それから数日間、為替相場は常に株式市場をうかがいながら、推移していたように思う。

   米国株が上げれば、円安が一時的に進み、下げればリスクヘッジとして円が買われ円高が進んだ。因果関係自体は単純なように見えたが、大きく勝負に出ることなく損切り、損切りと、ダラダラ取引を続けていき資産を減らしてしまった。

前週からの損益 マイナス75円
11月2日現在  9904円

狙いどおりのブレイクだったが、タイミング合わず(明治大)

   10月29日(月)

   今週の目標は、ドル円相場がもみ合っているので、ブレイクを狙って國學院大との差を詰めていきたい。

   10月30日(火)

   前日18時ぐらいにもみ合っていた相場がブレイクして上昇した。しかし、ブレイクしたときは所用があって、取引できなかった。ブレイクを意識していただけに残念だ。どちらかというと、下落すると思っていたので意外だった。

   現在10時の時点で、112.5円台を1時間足で見たときに、112.7円台前後で前回3回とも跳ね返していたので、ロングでエントリーするにはあまりうまくないと感じた。そのため、この日は取引を見送ることにした。

   11月1日(木)

   上昇気配が落ち着き、再びレンジ相場に入ったのか、激しい動きは止まったようだ。取引開始時に大きく下落していたので、相場はドルの下落が強い気がしていたが、日足で見れば、下落が強いということはない。それゆえ、ロングでエントリーすることをあまり考えていなかったが、考えを改める必要がありそうだ。

   これまで4週間やってきたが、どうも慎重になりすぎているというか、後悔していることが多すぎた気がする。

   一橋大のハマチさんは、「短い取引は性に合わない」と言っていたし、國學院大のネオニートさんはデイトレードと決め、取引時間もロンドン時間からニューヨーク時間と決めているらしいので、自分も取引時間を決めて、それ以外の時間は考えないようにしようと思う。

前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
11月2日現在  1万450円

「思い上がった」取引で損失(慶応大)

   10月29日(月)

   この日は前週から保有していた1000通貨単位が112.199円から112.502円まで上昇。270.06円の儲けが出たことで、強気のトレードを意識するようになった。

   9時44分に1000通貨単位を、1ドル111.998円で買い。11時23分に112.300円で売り、270.70円の利益を出した。しかし、21時43分に1000通貨単位を112.310円で売ってトレンドラインのとおりに価格を設定。トレードしたものの、トレンドラインを大きく割り込み、1ドル112.560円の損切りラインにふれてしまった。

   これにより、230.08円の損となった。

   10月30日(火)

   この日も2勝1敗ということで、大きな取引をしようという心理状況が続き、112.458円で1000通貨単位を売ってしまい、またもやトレンドラインをすぐに割り込み112.706円で買い戻すというムダなトレードをしてしまった。0.248円の損。

   10月31日(水)

   負けが続いているため、一たん分析し直す日と決め、この日はトレードを見送った。

   11月1日(木)

   何かを変えよう思い、損切りラインをシビアに設定したものの、結局62.11円の損を出し、通貨単位の見直しチャートの書き込みの大切さを、身をもって痛感するトレードとなった。

   112.770円で買い、112.700円で売った。62.11円の損失。

   11月2日(金)

   チャートの描き込みのみで終えた。来週からは勉強面を充実させ、もっと理論的なトレードをしたいと思う。

   今週のトレードを、ひと言で表すならば「思い上がり」だった。

   と言うのも、前週から指値に引っかかった1000通貨単位は、結局深夜に利食いでロングポジションを閉じたり、その次のトレードも、トレード自体は短い時間ながらも大きな利益を出すことができたために、メンタル的に油断をしていた。そのせいで一時は1万750円強まで増えた資産を、最終的には1万250円弱まで減らしてしまった。

   原因はトレンドラインなどの書きためていたものを消してしまい、情報がいつもより少ない状態でのトレードをしてしまったこと。一つのグラフを信頼しすぎて、チャートの不自然な動きについていけなかったことだ。

前週からの損益 マイナス292.438円
11月2日現在  9936.472円

混乱のときほど落ち着いて「売り」ポジションを堅持(一橋大)

   10月29日(月)

   米国株式市場の続落を受け、さらに円高方向に進むかと思いきや、思いのほかドル円相場は底堅いようだ。上昇と下降を繰り返すレンジ相場は依然続いている。これを利用してポジションを持ってもいいかもしれない。

   10月30日(火)

   1ドル112.564円で売り注文を出した。

   今後の米国の中間選挙に向けて、いつもより少し長めに持ち続けたいと思い注文した。米中間選挙では、民主党の下院勝利が大勢の見方な今、仮にねじれが発生すれば、トランプ米大統領が講じてきた国内政策は、これまでと同じように実行していくのは難しくなるだろう。

   一方、ドイツではメルケル首相が2021年の引退を予告。また英国のEU離脱も抱える欧州では、緊張感が高まってきていると考えている。

   当分、この「売り」ポジションは続けていきたい。

   11月2日(金)

   17時31分時点で1ドル112.915円。前回の売りからドルは上昇し、少し残念だ。ただ、米国の中間選挙の動きや世界情勢を見たうえで「売り」から入ったのだから、まだ保有を続ける。

   ふだんの株式取引と同じように、細かい値動きに左右されず、落ち着いて取引していきたい。

前週からの損益 マイナス324円
11月2日現在  1万19円

冴えるテクニカル分析(國學院大)

   10月26日(金)

   こまめにトレードを繰り返し、今週(15日週)の保有分の利益を確定した。

   1ドル112.43円で1000通貨を売り、111.96円で買い戻して利益を確定。プラス 470円。

   1ドル112.41円で売り、111.96円で買い戻し。450円で利益を確定。

   1ドル112.37円で売り、111.95円で利益を確定。420円のプラス。

   1ドル112.05円で売り、111.95円で買い戻し、100円の利益を確定。

   この日だけで、合わせて1440円のプラス。

   10月29日(月)

   1ドル111.85円で売り、112.05円で損切り。マイナス200円。

   今週はトレードする機会が少なかったので、自分のトレード手法について再確認して深く掘り下げて説明したい。

   自分はファンダメンタル分析をせず、テクニカル分析のみでデイトレードをしている。移動平均線と水平線、トレンドラインを用いる。さらにテクニカル分析の基礎となるダウ理論、グランビルの法則も取り入れている。

   まず、日足・週足チャートからメジャートレンドはどういった向きなのか。上昇トレンド、下降トレンド、もしくはレンジ相場なのかどうか。たとえば、上昇トレンドの相場だとしたら、安値切り上げて高値更新していることが認識できるだろう。

   つぎに過去から引くことができるサポートライン(支持線。価格が反発しようとする下値を示した線)、レジスタンスライン(抵抗線。高値圏にある価格が上値を超えないよう、抵抗圧力が働く線)。過去の水平線からレートが支えられて、次の上昇に向かうのか、それともレートが抑えられて利益確定の売り注文が入り1度戻しが入るのか、もしくはそれを起点とし下落トレンドが始まるのかどうか。

   ここで注目しなければいけないのが、ダウ理論の本質である安値切り上げの高値更新だ。ここが破られて初めて上昇トレンドの終わりといえる。このようなイメージでチャートを分析していくと、細かい値動きに騙されないようになっていくと考える。

   仮に上昇トレンド相場で、買いでエントリーしていくとしたらどのように入っていくのか――。デイトレードだと、短期と中期の動きが一方向に重なるところを狙っていきたいので1時間足・4時間足どちらかのサポートラインを割らずに反発。ダブルボトム(安値をつけて反発した後、再び同じ水準の安値をつけた後に上昇に転じるパターンのこと)などのチャートパターンを認識してから入るといったようなイメージで取引する。

   サポートラインを割ってしまったのであれば、エントリーを見送りする。下落トレンドの場合は前述と反対の考えで取引する。

   10月29日週も戻り売りの戦略を行ってきたが、29日(月)にドル円のトレンドが転換。日足週足レベルの安値切り上げし、ここから高値更新していくのかどうなのかといったところ。来週からのシナリオは押し目買いを狙って行きたい。

前週からの損益 プラス1240円
11月2日現在  1万3230円