2024年 4月 20日 (土)

「大迫 半端ない!」からゴーンの「腹心」まで 平成最後の「ニュースな英語」をランキング(井津川倫子)

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   平成最後の年の瀬となってしまいました。フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOの「告白」で始まった2018年。「想定外」のQUEENブームで幕を閉じようとしていますが、たくさんの「英語」がニュースを彩りました。

   連載で取り上げたニュースの中から、2018年を象徴する英単語をランキングでお届け。果たして、ナンバー1の輝く「2018年のニュースな英語」は?

  • サッカーW杯、日本は大健闘だった(画像はイメージ)
    サッカーW杯、日本は大健闘だった(画像はイメージ)
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今年は猛暑も、大迫も、「hampanai」

   筆者が独断と偏見で勝手に選んだ「2018年のニュースな英語」ランキング。

   まずは、世界中を襲った「異常気象」を表す英単語から。

   2018年夏、日本は東京都内で観測史上初めて40度を超えるなど、記録的な猛暑に襲われました。この記録的な暑さ、じつは日本だけではなくカナダやヨーロッパでも観測された世界的な現象で、毎日のようにこの英単語がヘッドライン(見出し)に踊りました。

   第8位 heatwave:猛暑、熱波

   「暑い夏」は気象だけではありません。

   ロシアで行われたサッカーワールドカップ(W杯)では、数々の名勝負が繰り広げられ、ニューヒーローが誕生しました。大迫勇也選手を称える「大迫、半端ない!」が流行語になりましたが、なんと、この「大迫、半端ない!」が、 英国の高級紙「ガーディアン」でも紹介されていました!

   awesome:驚くばかり、「半端ない」

   「半端ない」「awesome」(驚くばかり)「incredible」(信じられない)と訳されるようですが、残念ながら「半端ない」のインパクトが伝わらない気がします。

   せっかくですから、「hampanai」が「karaoke」(カラオケ)や「emoji」(絵文字)のように国際語になることを願って、第7位にはこの単語をランキングしました。

   第7位 hampanai:半端ない

   W杯では、日本(世界ランキング61位)が初戦でコロンビア(同16位)と対戦。2-1で快勝して世界を驚かせました。

   第6位 upset:動揺させる(動詞)、番狂わせ(名詞)

   国際政治ニュースでは、米国のトランプ大統領が良くも悪くも「主役」でした。歴史的な米朝首脳会談を行うなど、従来の常識を超えた行動が話題となりましたが、自国経済を保護する名目で輸入品の関税を引き上げた時には、世界中の首脳が反発の声明を発表。

   なんと、身内である共和党幹部でさえ「考え直せ!」と大統領に迫ったと報じられました。

   第5位 reconsider:考え直す

   歴史的な南北首脳会談の後、米国のトランプ大統領や中国の習近平総書記、ロシアのプーチン大統領までをも巻き込んだ国際交渉が動く中で、残念ながら日本が交渉の場から取り残されていると報道されました。「外交の安倍」を揶揄するかのように、「蚊帳の外」が流行語になりました。「『蚊帳の外』を英語では何というのかな?」と調べてみたら、意外な発見がありました。

   第4位out of the loop:蚊帳の外

   「loop」は「輪」という英語です。英語では、「蚊帳の外」は「輪の外」と言うのですね。こんな新しい発見があるたびに、英語っておもしろいなってつくづく思います。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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