2024年 4月 19日 (金)

その81 「欠席」の返事まで求める案内状 「こんなものいらない!?」(岩城元)

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   会社勤めをしていた頃の同僚が昨年(2018年)の秋に亡くなった。葬儀にはちゃんと出席し、十分に弔意を表してきたつもりである。

   少し前、そんな彼の「偲ぶ会」をやるという案内状が届いた。

  • 「出席」か「欠席」かの返事を迫る案内状。
    「出席」か「欠席」かの返事を迫る案内状。
  • 「出席」か「欠席」かの返事を迫る案内状。

「出席」「欠席」どちらかに○印をつけさせる

   普通、偲ぶ会というものは、亡くなった時は「家族葬」などで簡素に済ませたので、改めて皆が集まって...... という場合が多いのではないだろうか。

   彼のように、葬儀そのものがきちんと行われたのに、偲ぶ会までやるというのは珍しいように思う。まあ、それだけ故人に人望があったのだろう。それはそれで結構なことである。

   案内状を見ると、まずは「出席」「欠席」という項目があり、どちらかに○印をつけるよう求めている。亡くなった同僚や発起人には申し訳ないが、僕は葬儀に加えて偲ぶ会にまで出る気がしない。

   出たら、きっとあいさつをさせられるだろう。それも、遺族の前でやるのだから、故人を褒めなければならない。どのように褒めるか、気が重い。

   しかし、「欠席」に○をつけるのはかなり勇気がいる。「ご伝言」という欄もあるから、欠席の理由を何か書かなければならない。「先約があるため」では、どこか嘘っぽい。何と書けばいいのだろうか。

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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