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中国経済の悪化懸念が後退、1ドル=112円の攻防に慶応大がはまったワナ......(FX大学対抗戦)

   米国の3月の消費者物価指数、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公表、欧州連合(EU)の臨時首脳会議など、2019年4月8日週はイベントが目白押し。なかでも、注目の英国のEU離脱をめぐるEU臨時首脳会議は、10月31日までの離脱延期を決定した。これにより、市場の不透明感が一服。ひとまず安堵感が広がり、円安方向へ動いた。

   中国の景気後退懸念が払しょくしつつあることで、週末にかけてはリスクオンの動きが拡大。株高に転じたほか、ドル円相場も1ドル=112円台を回復する場面がみられた。

   早稲田大学は高値づかみをしてしまったものの、プラスを確保。明治大学も、急激な上昇トレンドにうまく乗れて大満足という。慶応義塾大学は、FXの「コツコツドカン!」の罠にはまり、1万円を目前に足踏み。一橋大学はじっとガマンの1週間だった。

  • 明治大がコツコツ積み上げ……
    明治大がコツコツ積み上げ……
  • 明治大がコツコツ積み上げ……

高値づかみをしてしまった!(早稲田大)

4月12日(金)

   今週のドル円為替相場は、とてもボラティリティの高い相場になった。前週末に一時、上昇トレンドにあったドル円を、米中貿易協議が上向いた相場をさらに加速させてくれると感じて、1ドル=111.70円ほどでロングポジションを少額で持ったが、結果を見れば完全に最高値付近で真逆方向へエントリーしてしまったようだった。

   その後、10日にかけて円高ドル安方向に相場は振れていき、一時は再度1ドル=111円割れを起こすまでに至った。高値づかみをしてしまった僕のポジションだが、1ドル=111.10円で損切りした。

   総資産を大きく減らした大失敗から保有単位をかなり引き下げていたので、数十円の損益を生んだにとどまってはくれた。

   その後、11日深夜を境目にドル円相場は一気にリバり(リバウンドして)、たった一日とそこらで1円以上ドル高が進行。現在20時の時点で1ドル=111.94円をつけている。相場を見ると、上昇の勢いはある程度おさまってきており、1ドル=112円すれすれまで迫っていくだろうが、いったん反発し先週からのレンジ幅を引き継いでそのまま推移していくと考えている。

   米国株もここ2、3日で少しばかり落ち込みを見せているようだが、株式市場におけるアノマリー、「Sell in May」が働いて、投資家たちが下目線で見ているだけかもしれないので、為替相場への影響は限定的かもしれない。

前週からの損益   プラス56円
4月12日現在      8421円

勝って兜の緒を締める!(明治大)

4月11日(木)

   英国のEU離脱延期で若干ドル円上がったので、1ドル=110.910円で買い。想定レンジを下回っている局面なので、すぐに111.148円で決済した。

   238円のプラス。

4月12日(金)

   上昇する力が強いので、きのうに続きポジションを持ってみる。1ドル=111.61円で買い。来週には持ち越したくないので1ドル=111.81円で決済した。

   200円のプラス

   今週のプラスは438円。急激な上昇トレンドに、うまく乗って大満足だ。

   英国のEU離脱延期問題は、10月31日まで伸びた。今までのことから考えて、おそらく期限前に離脱するとは思えない。しかし、離脱条件が承認されれば、期限前に離脱もあり得るので、当分は気にする必要がなくなったと言いたいが、微妙なところではある。

   ただ、メイ首相の離脱希望である6月末までは心配ない、と読む。また、FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録が公表されたが、気にするようなこともく、懸念事項が杞憂に終わった。そのため、5月に向けて短期で少しいじるか、いじらないかというところ。

   1ドル=112円の「壁」を越えればそのまま進みそうだが、ますます1月のフラッシュクラッシュに似ている気もする。もう何度も自戒するが、最近うまくいってるからといっても、ここは気持ちを引き締めたい。

前週からの損益   プラス438円
4月12日現在      1万2976円

毎日コツコツ積み上げたのに(泣)(慶応大)

4月8日(月)

   チャートを4時間足で見たところ、エリオット波動(相場で起こる波動は、基本的に上昇5波動と下降3波動の組み合わせでできているという理論)の第4波で下落基調であったため、売りポジションをもった。

   しかし、1時間足でのエリオット波動の推進5波構成が形成されており、売りエントリーした後、第2波に移ってしまったため、ほぼ建値で決済した。

   この日は2円の利益。

4月9日(火)

   きのうに引き続き、1時間足でのエリオット波動の第3波を決定づける押し目を確認するまでに何度か「買い」をエントリーして、微益ながらも一度も損失を出すことなくトレードを終えた。

   この日は171円の利益。

4月10日(水)

   1時間足でのエリオット波動第4波の上昇を拾うために、なるべく底値圏で指値を置いておいたが、下で待ちすぎていたせいか、うまく拾うことができずに微益でトレードを終えた。 きょうは15円の利益。

4月11日(木)

   夜19時ごろにチャートを確認したところ、4時間足でのエリオット波動上昇第5波を形成しかけていたため、「買い」でエントリー。一時165円の利益が出たが、1時間足でのエリオット波動で押し目をつくるためにabc修正波(ジグザグで表す波)を形成すると思い、「売り」でエントリーしたが、予想以上にドル買いの勢いが強く、含み損を抱える事態になった。

4月12日(金)

   きのうの含み損を抱えたまま、1ドル=112円目前となったため、ナンピンする形で「売り」で再びエントリー。しかし、112円を超えてしまったため、泣く泣く損切り。前日のポジションと合わせて727円の損失。

   木曜日まで損失を出さないように控えめにエントリーしていたが、木曜日になって押し目を待たずにエントリーしてしまった結果、損失を大きく叩き出してしまった......。

   大きくみた方向性はあっていたため、今後はより慎重にエントリーしていきたい。

前週からの損益   マイナス374円
4月12日現在      9380.35円

ガマンした甲斐があった(一橋大)

4月8日(月)

   今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の発表があるが、それほどマーケットに対する新たなインパクトはないと予想。きょうの相場は若干下げたが、引き続き1ドル=112円台へのチャレンジが続きそう。

4月9日(火)

   1ドル=111.486円で買い。きのう書いたとおり、上昇トレンドに乗っていこうと思う。ただ、買った後になって思ったのだが、5日移動平均線(移動平均線=一定期間の株価の平均値を線で結んだ指標)が25日移動平均線を下向きに追い越す形になっている。もう1日様子見してもよかったかもしれない。

4月10日(水)

   きのうの終わりごろに下げた影響で含み損を抱えたが、日中は落ち着いた値動き。まだギリギリ粘れるか。

4月11日(木)

   これ以上下がったら手放すしかないというところで、何とか持ちこたえ、1ドル=111円台へ復帰。

4月12日(金)

   予想が見事的中! 1ドル=112円台間近。ガマンした甲斐があった。来週からの展開は、まだ考えていないので、約定してはいないが、激しい値動きが懸念されるイベントがあれば、月曜日にでも利益を確定して、落ち着いた市場になる予想がつくのであれば、さらに上値へチャレンジしていきたい。

   ポジションをもったまま、週をまたぐ。

前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
4月12日現在      1万3711円

今週は取引を見送った(國學院大学)

   今週は取引のタイミングを計りながらも、結局見送った。

前週からの損益  プラス・マイナスゼロ
4月12日現在       3万590円